「トンボ」と「塗り足し」を知ると、印刷の幅が広がる!
印刷のテンプレートデータの四隅などにある、記号のようなこのマークを知っていますか?これは「トンボ(トリムマーク)」と呼ばれる、印刷には欠かせないものです。
トンボにも種類がある
トンボはおもに印刷範囲を示し、断裁や折り加工などの各工程の基準として使われるほか、カラー印刷の際にはCMYK各色の位置あわせにも利用されます。トンボのないデータでは、印刷ができないほど重要なものなのです。
たとえばこのデータには、3種類のトンボが配置されています。
印刷後は、四隅の「断裁トンボ」を目印に周囲を断ち落とし、「折りトンボ」に合わせて3つ折り加工されることを示しています。
ただ、機械作業とはいえ一度に何枚もの紙を重ねて断裁するため、どうしても微妙なズレが生じてしまいます。
紙面の端の部分まで色や写真が入るとき、データ上で紙面ギリギリまで作成していた場合、断裁の際にほんの僅かなずれが生じただけで、印刷する用紙の色(白地)が出てしまう可能性があります。
「塗り足し」とは?
白地が出るのを避けるため、仕上サイズより外側まで、「断ち落とされる部分」として色や写真を広げておく必要があります。
これを「塗り足し(ぬりたし)」、または「ドブ」といいます。
「塗り足し」の指定の仕方は、仕上がりサイズより天地左右3mmずつ、計6mm外側に伸ばします。はみ出した状態で印刷し、外側をトンボに合わせて断裁。すると余白のない、美しい仕上がりの印刷物ができ上がります。
また、断裁によって切れては困る「文字や図柄」は、端ギリギリに配置するのは避けましょう。仕上がり部分より3mm以上内側(塗り足しから上下左右6mm以上内側)に配置するのがおすすめです。
「トンボのつけ方」がわからなくても大丈夫!
PCOTでは、トンボがあらかじめ配置されたテンプレート(台紙)を商品ごと・サイズごとに多数用意しております。
オリジナルデータで初めて印刷をする!という方も安心ですので、ぜひご利用ください。
テンプレートのダウンロードはこちら
https://www.pcot.jp/guide/tutorial/technical/004.html