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肌トラブルの真相に迫る!私的アレルギー物質究明の記録(後編~解決~)

 日焼け止め成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があることを知った私。自分が使った3種類の日焼け止めクリームの成分を調べてExcelに書き出し、VBAを使って(セルに色を塗っただけですが)アレルギー反応が出た2製品に共通する成分を割り出しました。
 ネットなどの情報では、日焼け止めによるアレルギーの原因の多くは「紫外線吸収剤」であることが多いようですが、今回アレルギー反応が出た2製品に共通していた成分は酸化亜鉛と酸化チタンの2種類でした。また、使っても問題がなかったスプレータイプの製品には「紫外線吸収剤」は含まれていましたが「紫外線散乱剤」は含まれていません。つまり、私の場合は「紫外線散乱剤」のほうにアレルギーがありそうだということが分かりました。


アレルゲンは「紫外線散乱剤」にあり!

 ということで、私の場合、アレルギー反応を起こさない日焼け止めクリームを買う際には「紫外線散乱剤」の酸化亜鉛と酸化チタンが含まれていないものを探さなくてはなりません。さらに調べてみると、酸化チタンが完全に安全というわけではありませんが、どちらかというと酸化亜鉛のほうが金属アレルギーを起こしやすいことが分かりました。
 正確にはパッチテストをしたわけではないので、私がどちらに反応しているのかは分かりませんが、少なくとも酸化亜鉛が入っていない製品を選ぶ必要がありそうです。

新たな日焼け止めクリームを購入

 でドラッグストアに行っていろいろ比較して購入してきたのが花王の「キュレル 潤浸保湿 UVエッセンス」です。こちらはノンケミカルUV(紫外線吸収剤無配合)ということで、「紫外線吸収剤」(私としてはおそらく入っていても大丈夫)が含まれていない製品です。

キュレル 潤浸保湿 UVエッセンス(花王)

 Excelにした成分表はこちらです。

キュレルの成分表

3商品の成分比較

 アレルギー反応が出てしまった2種類と、今回買ってきたキュレルの成分表を比較してみましょう。

アネッサとファンケルとキュレルの比較

 このExcelでVBAに「A列とG列、C列とG列を比較して共通する日焼け止め成分があったら色を塗る」というコードを書いてを実行します。

Sub 共通する日焼け止め成分を見つける02()
    Dim ws As Worksheet
    Dim lastRowA As Long, lastRowC As Long, lastRowG As Long
    Dim cellA As Range, cellC As Range, cellG As Range
    Set ws = Sheet4
    
    lastRowA = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
    lastRowC = ws.Cells(ws.Rows.Count, "C").End(xlUp).Row
    lastRowG = ws.Cells(ws.Rows.Count, "G").End(xlUp).Row
    
    ' A列の内容がG列に存在するかチェック
    For Each cellA In ws.Range("A4:A" & lastRowA)
        For Each cellG In ws.Range("G4:G" & lastRowG)
            If cellA.Value = cellG.Value Then
                If cellA.Offset(0, 1).Value = "紫外線吸収剤" Or cellA.Offset(0, 1).Value = "紫外線散乱剤" Then
                    Range(cellA, cellA.Offset(0, 1)).Interior.Color = RGB(245, 222, 220)
                    Range(cellG, cellG.Offset(0, 1)).Interior.Color = RGB(245, 222, 220)
                End If
            End If
        Next cellG
    Next cellA

        ' C列の内容がG列に存在するかチェック
    For Each cellC In ws.Range("C4:C" & lastRowC)
        For Each cellG In ws.Range("G4:G" & lastRowG)
            If cellC.Value = cellG.Value Then
                If cellC.Offset(0, 1).Value = "紫外線吸収剤" Or cellC.Offset(0, 1).Value = "紫外線散乱剤" Then
                    Range(cellC, cellC.Offset(0, 1)).Interior.Color = RGB(245, 222, 220)
                    Range(cellG, cellG.Offset(0, 1)).Interior.Color = RGB(245, 222, 220)
                End If
            End If
        Next cellG
    Next cellC
    
End Sub

 うーむ。A列とG列の比較の部分とC列とG列の比較の部分は同じことをやっているのでFunctionプロシージャなどでまとめられそうですが、今回はこのまま使います。
 で、実行するとどこも色は塗られませんでしたので、アネッサやファンケルと共通する成分は入っていないと言えそうです。が…3行目の「微粒子酸化Ti」のTiはチタンですので、これは「微粒子酸化チタン」です。

酸化チタンと微粒子酸化チタン

 酸化チタンと微粒子酸化チタンは、文字から分かる通り粒子のサイズが異なります。微粒子酸化チタンは光の散乱が少なくなるので透明性が高くなるとともに、単位重量当たりの粒子数が多いので紫外線を遮る能力が高くなります。しかし、どちらのほうがアレルギー反応を起こしやすいのか、ということがはっきりと分かる情報は見つけられませんでした。

酸化チタン微粒子酸化チタンの比較

 でも、上にも書いた通り酸化チタンのほうは酸化亜鉛に比べてアレルギー反応を起こしにくそうではありますので、これをしばらく使ってみた結果…
無事にアレルギー反応を起こすことなく今まで使うことができています。

今のところ大丈夫です

結論

 今回のいろいろな試行錯誤から、私の日焼け止め使用による肌荒れの犯人(アレルゲン)は「酸化亜鉛」だということが分かりました。酸化亜鉛は日焼け止め以外にもファンデーションやベビーパウダーなどの化粧品やスキンケア商品に使われていることが多いので、これから商品を選ぶ際には気を付けていこうと思います。

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