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究極の愛の形 ブランクーシの《接吻》

コンスタンティン・ブランクーシの作品《接吻》

この作品を初めて見たとき、むぎゅーっと抱き合い接吻する男女の彫刻に目が離せなくなり、ブランクーシという彫刻家に興味を持つようになりました。

この《接吻》 をもう一度見たくて、アーティゾン美術館で開催中のブランクーシ展へ。

アーティゾン美術館



ちなみに、コンスタンティン・ブランクーシ(1876-1957)は、ルーマニア出身でパリを拠点に活動した20世紀初頭の彫刻家。
彼の作品は視覚的なシンプルさとエレガントなフォルムで知られ、これが多くの人に受け入れられるている理由です。

「ブランクーシ 本質を象る」


私の好きな作品《接吻》

コンスタンティン・ブランクーシ 《接吻》 1907-10年、石膏


ふたりの人物が密接に結ばれており、その姿は非常に単純化されたブロック状の形態で表現されています。

彼らの顔や体は粗く、細部が省略されているため、ふたりの間の強い結合と一体感が強調され、ふたりなのにひとつという愛の形の核心をついていて、この作品に無性に惹かれます。

斜め後ろから、正面から、真後ろから、といろんな角度から見るとまた違って見えて、どの角度から見てもふたりの好きが伝わってきて、いつ見ても魅力的な彫刻です。

コンスタンティン・ブランクーシ 《接吻》 1907-10年、石膏


コンスタンティン・ブランクーシ 《接吻》 1907-10年、石膏


ブランクーシは人間の感情や関係の普遍的な側面を象徴的に捉えることに焦点を当て、細かいディテールよりも全体の形と構造を重視しています。

《接吻》は、ブランクーシの代表作の一つですが、複数のバージョンが存在しています。
彼はこのテーマに繰り返し取り組み、異なる材料やスケールで何度も彫刻を制作したようなのです。
いつか、他のバージョンも見てみたいものです。

《接吻》以外にも魅力ある作品が展示されていました。

 《眠れるミューズⅡ》


《雄鶏》


《若い男のトルソ II》


 《眠れるミューズ》


どの作品も素敵ですが、やっぱり《接吻》 が好きです。


最後にミュージアムショップでいくつかグッズを買って帰りました。
特に《接吻》をモチーフにしたオリジナルキーホルダーは、彫刻作品を精巧に再現していて、お気に入りアイテム。


日本の美術館では初となるブランクーシ展。
ブランクーシの作品が見られる貴重な展覧会なので、気になる方はぜひ会期中に足を運んでみてくださいね。

ここまで、読んで頂いて本当にありがとうございました♡


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