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考えるとは何か?

考えるとは何か?

君は観念的だね。思考が浅い。考えるとはなんであろうか?これは、勉強や研究、特に工学っぽい何かを実務に応用するにあたって、重要な考え方なので、手短であるが、共有することにする。

行動する事と考える事は等価である。どういう事であろうか?考えると言っても色々ある。ロジックの連鎖だったり、理論をこねくり回したり。小説を読む時に実際の場面を想像しなさい、と言われた事はないだろうか?それである。行動する事は。実際、身体性を持って、考えていると言う事もできると思う。

ここで、仮説思考と行動の事を述べる事にする。過去のブログの引用である。

http://www.khj1977.net/profile/misc/hypothesis.html

仮説思考。何だか、カッコいいね。マッキンゼー、ボスコン、戦略コンサルタント、キレ者、高いスーツ。そんなところだろうか。実際は泥臭い。そして、痛みを伴う。

これは会社の戦略立案でも変わらない。常に痛みを伴う。アルゴリズム開発なら、最後の結果あるいは中間報告まで誰も知らないかもしれない。この仮説はいまいちだったってね。でも、マーケティング戦略で誰かに検証やデータ分析を頼んでいると、それは常に公になっている。組織で仮説検証を繰り返す時、これを乗り越えないといけない。

戦略、研究、仮説思考、PDCA。かっこいい響きかもしれない。でも、その実、痛みを伴う、泥臭い仕事の連続だと筆者は思っている。

どうであろうか?散々考えて、仮説を立てても、実行フェーズで行動しなければならない。最も、PCに閉じている、数値実験も行動の一種で、しばしば仮説通りにはいかず、失敗する。

ここで重要な事を述べる。あくまでも、経験的にであり、統計も何もないが、筆者は1日5分、考えて、行動すれば、平均は上回れると思っている。これは、経験上正しいと思う。たった5分?そう、5分だけでも、最初は疲れる。嘘だと思うなら、やってみよう。余裕?ならば、行動して自分の理論を立証してみよう。

工学的方法論は学問以外でも結構役に立つと思う。

PS: ある程度の例外を除いて、実は大学レベルの勉強に答えはない場合が多い。例えば、理工系の学部レベルでは答えがある場合がしばしばあるが、大抵は学生の練習用に簡単な問題を取り上げているか、近似して、答えがあるふりをしているだけである。文系はなおさらである。暗記が通用するのはせいぜい、大学入試まで。実務では、ITでも、戦略でも大抵は答えがない。答えを丸暗記はまるっきり意味がないので、その考え方は捨てた方がいいだろう。

練習問題

1.なんらかの応用分野を一つ考えてみよう。高校ならスポーツかもしれない。案外、料理もいいと思う。大学生以降は何かアカデミックな事か、大学生でないとできない事を考えてみよう。

2.応用分野に没頭してみよう。上に書いた事とはちょっと違うけど、昔の日本の大学生は特に文系で毎日、一冊本を読んだり、毎日のように映画を梯子したらしい。そこで、考察や、メディアのリバースエンジニアリングをして、考察の訓練をしたのかもしれない。

3.応用分野の勉強ノートを作ってみよう。普通のB5のノートを使う。右側だけ使い、そこに考察を書いていこう。トピック一つごとにタイトルをつけていく。今度はページの最後から逆にトピックタイトルを上から書いていく。これは目次になる。これは、研究なら、論文の素案となる。

著者略歴

金輝俊 / Hwi Jun KIM
Position: 代表 CEO 兼 Principal
Role: 戦略コンサルタント 兼 ITアーキテクト

ハイテクITベンチャーのProduct Manager / Chief IT Architect、Webベンチャーのグループリーダー、外資系IT企業のProject Manager 兼 Systems Architectなどを経験。会社を離れて数年後、Webベンチャーと外資系IT企業グローバル本社は、それぞれ東証マザーズとNYSEに上場した。

ファッションテックベンチャーのグロースハック室 室長 兼 システム開発部スペシャリストに。30人4部門を参謀長として指揮統括し、約10億円の株式による増資に成功。シーリズCへと導く。その後、起業。NMD Soft, Principalとして活動を開始。

社会貢献活動として、原爆の実相を伝えるためと、東日本大震災の解析のために、Nagasaki Archive、Hiroshima Archive、Mass Media Coverage Map of The East Japan Earthquakeなどの開発と一部企画に関わった。

主な著作にThe Real M.Phil Thesis: The Mathematical Foundation of Smart Material Systems / Yet Another Mori-TanakaMBA Thesis: The Modern Strategy from Japanがある。

筑波大学 第三学群 工学システム学類 学士(工学) First Class (イングランド基準。70%以上がA評価)

Coventry University大学院 Control Theory and Applications Centre, Master of Philosophy (Upper Master, 研究特化型学位, ドクターコースベース)。飛び級入学。返済義務無し奨学金付き。

主な受賞にアレスエレクトロニカ展Honorary mention、経済産業大臣賞、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品など。

詳細なプロフィールはこちら:https://www.khj1977.net/

以上

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