ブロックチェーンで伝統工芸の課題を解決 最新事例からみえてくる可能性
本記事では、伝統工芸におけるブロックチェーン技術の活用事例をご紹介します。
ブロックチェーンの得意とする「永続性」や「コミュニティの形成」を利用して、伝統工芸の保存や活性化を目指す先進的な事例が生まれています。
宮城県「玉虫塗」
ブロックチェーンとNFCタグでブランド価値の向上へ
宮城県の伝統工芸品「玉虫塗」は、1928年に仙台に設立された国立工芸指導所で発明された技法です。2024年2月にWeb3技術を活用したブランド保護のため、NFCタグとブロックチェーンを組み合わせたソリューションを導入しました。開封させた人にだけ特別な画面が表示され、限定サイトへの誘導やNFTを受け取れる機能が実装されています。
これにより開封検知、真贋証明、正規品管理と3つの機能により、ファンとブランドの新しいつながり方の構築を進めています。
NFT会員権で京都の伝統工芸を保護
「Proof of Japan」
SMBC日興証券とハタプロの合弁会社であるProof of Japan株式会社では日本の歴史・文化を次世代に繋ぐ取り組みとして、グローバルなファンを獲得するためにNFTを活用しています。NFTを会員証として活用することで、オンライン上の会員制コミュニティを構築し、世界のどこからでも日本文化の継承を担う「ヒト」たちと直接交流しながら日本文化の発展を見守り応援できる仕組みを創る試みとなります。
・クラウドファンディングによるコミュニティの形成
・京都の表具師を招いた「伝統文化×NFT×AI」のワークショップの開催
・NFTプロジェクト「AZUKI」での掛け軸の制作
博報堂と日本航空
地域の関係人口創出を目指す「KOKYO NFT」
地域の特別な体験や現実資産をNFT化し、国内外の購入者を地域の関係人口に変えていくプロジェクトが進行中です。
・福井県の伝統工芸である越前打刃物の職人とオリジナル包丁を作る権利
・茨城の日本酒を直接酒蔵で味わうことができる権利
・福岡のお屋敷への宿泊や甲冑を着たサムライ体験
こういった権利をNFT化して販売することで、継続的に地域と購入者を繋ぎ地域活性化を目指しています。
BEAMS「ハードウェアウォレットお賽銭入れ」
長野県長野市の善光寺でハードウェアウォレット搭載のお賽銭入れが販売されました。これはBEAMS JAPANとPBADAOとのコラボレーションとなり、畳縁で作られた特別デザインの「pokke」が展開されました。このプロジェクトは、伝統文化の保護と最新技術の融合を目指し、文化財に新たな価値を見出す試みとなります。
また収益の一部は善光寺へ還元され、文化財の保護と継承の支援へとつながりました。
以上、伝統工芸におけるブロックチェーン活用事例を紹介いたしました。PBADAOのソリューションは、ウォレットや暗号資産を意識せずブロックチェーンを活用することができるため、伝統工芸の保護や促進に最適となっています。興味を持っていただいた方はお気軽にお問い合わせください。
■株式会社PBADAOについて
代官山にNFTギャラリーを構えるNFTスタジオ兼システム開発会社。自社に、アーティスト、クリエイター、エンジニア、コミュニティマネージャー、マーケターを擁し、多種多様なNFTプロジェクトを展開。当社が開発および販売を行うPOKKEは、利便性、導入のし易さから、様々な企業での展開が拡大しており、NFTを普及させるためのインフラ整備に努めています。
PBADAO:https://pbadao.com/
■Web3総合ソリューション「pokke」
NFCチップを活用したWeb3総合ソリューション「pokke」では、ウォレットや暗号資産を必要とせずNFTを保有できる体験が提供されています。
■アカウントアブストラクション型ウォレットソリューション「TORMO」
既存サービスにも簡単に追加できる、秘密鍵がいらない、かんたんで使いやすいウォレットソリューションです。生体認証を通じてブロックチェーン上での取引を簡単に可能にします。
【ご相談・お問合せ】
お問い合わせフォーム:https://pbadao.com/contact
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