
夏の煌めきと寂寥感を呼び起こす名作。遠い海から来たCOO
こんにちは。
なんだかんだでドラクエウォークにハマり、北海道の快適な気候も後押しして歩き回り…しっかりとやせました焼けました笑
北海道の爽やかな夏は、子供時代の夏を思い出させます。
朝晩は涼しく、まだ夏という季節が煌めきに満ちていた時代。(今は暑すぎて死を感じさせる季節になってしまいましたが)
一瞬の輝きとそれに伴う寂寥感は、昔ほど夏を歓迎できなくなった自分であってもいまだ特別なものを感じてしまいます。
夏にわくわくする!のではなく、言葉に出来ない切なさを感じて、それでも夏に惹かれてしまう。
そんな、上手く言葉に出来ない夏への感傷がギュッと詰まった名作がこちら。
アニメ映画もあります。
大人になってから、なかなかこれが好きって言えないけど、ここでこっそり。
まって、なんでこんな高いの!?
え、DVD化されてないんですか…?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
影山民生氏の有名作ですが、ざっくりストーリーを一言で説明すると
南国フィジーの美しい海を舞台に、絶滅したはずのプラシオザウルスの赤ちゃんを拾ってしまった少年が、海洋生物学者の父と共にフランス核実験を巡る陰謀に立ち向かう。
という冒険ファンタジーです。
少年と恐竜の赤ちゃんの絆と、必然的な別れ。
大切に慈しみ育てたクーが最後、遠い海へと帰っていくシーンは、少年時代の終わりを告げる切なさと美しさが詰まっています。
自分にとって、夏を代表する映画のひとつ。
子供の頃、ひと夏の経験として旅行やイベントに連れて行ってくれたお父さん、お母さん。
ごめんなさい。
私の心に強烈な夏の思い出として残ったのは、行ったことのないフィジーの海と、いるはずのない愛らしい恐竜の赤ちゃんです。
大人になった今でも、泳げないのに海の生き物が好きなのは、きっとこの作品の影響です。
今となってはなかなか気軽に見ることの出来ない映画となってしまいましたが…。たまにwowowとかで放映されているのかな?
原作小説もちょうどいい長さで読みやすいので、読書感想文の本をまだ選べていない少年少女にもおすすめです。
環境問題や核実験など、テーマとして取り上げやすい題材がしっかり入っているので書きやすい作品だと思います。
もちろん、夏の美しさと切なさを思い出したい大人にもおすすめ。
ちょっとノスタルジックな気分に浸りたいときに読んで見てくださいね。