同一ってなに。
最近の授業で出てきた問い。
「10年前のあなたと今のあなたを同一人物としているものは何?」
です。
哲学の授業では比較的ポピュラーな問いと言いますか、私も何度か考える機会をいただいています。
一般的に2つの派閥がありまして、身体説と記憶説です。
1つ目の身体説は言葉の通り身体が連続しているから同じ人だという説です。
確かに、すごく久しぶりに会う人でも誰であるかがちゃんと分かったり、面影があったりしますよね。同じ身体が一連の存在として空間的に存在しているということが身体説の同一だと言える根拠です。
2つ目は記憶説で、その人の記憶が小さい頃から今までずっと続いているから同じ人という説です。
その人の中で小さなころから今まで記憶が連続、つまり、過去が積み重なって今があるという積み重ねの事実が記憶説の根拠です。
しかし!どちらの説にも議論の余地があります。
身体説では、死んでしまったらどうなるのかという生死の区別が難しい点があります。死んでしまった身体、つまり遺体はその人であると言えるのでしょうか。空間的には存在していますが、もう話すことも考えることもしない物体です。
記憶説では、多重人格の方が主人格の時と副人格の時で別の人ということはできるでしょうか。その人自身には記憶が無くても、通りすがりの周囲の人々から見れば同一人物ですよね?また、生まれてすぐの記憶などは人間だれしもないものです。生まれたすぐの私は私ではないのでしょうか?
私、ぱそとしては記憶説を推していきたいと思っているのですが、どちらにしても議論の余地がありますよね💦
また、こんなように考え続けていると10年前の自分と今の自分は別の人なのではないか?なんて考えも浮かんできます...
だってきっと考えていたこととか悩みも違うし、もちろん身長も違う。(10年前なら小学生です笑)
自分を何と定義するかによってこの問題の終着点は変わってくるとぱそは考えました。
やっぱ顔やろ!とか、名前があるから同一でしょ!とか、記憶とか目に見えないものじゃなくて外的な周りの人からの認知と承認だべ!とか...いろいろご意見あると思います!
ぱそはこれからも考え続けたいなと思っている問いなので、良かったらご意見教えてくださいね!!
ぱそふれんだ。