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オリバー・バークマン『限りある時間の使い方 人生は「4000週間」あなたはどう使うか?』

コスパ、タイパという言葉が嫌いだ。金がない、時間がないという人とは一緒に仕事したくないと思っている。「いつか」はそのうちやって来ない。これまでさまざまな企画をし、自分で事業を起こしてから、他人からの反応や行動の結果を見てそれを痛感してきた。

一方で自分はどうだろう。タイムマネジメント教に陥った起業初期は、やればやるほど身近な人の心を離す結果を産んだ。タスクは常に増え続けたが、ある程度の段階で、やらなくてもいいことが結構あるのではないかと気づいた。

特にパクチーブームが起こってから、しょうもない依頼が増えた。テレビと広告代理店との付き合いを断つと、光が見えてきた。店舗を止めてみるという発想はその経験から来たものだと思う。まさか本当に実行するなんて、思いついた時の自分は驚いているだろうけど。

鋸南町に出入りし始めて忙しいことが美徳から恥だと思うようになった。今でも僕のこの7年ぐらいの行動の「意味が分からない」「合理的でない」と言う人はたくさんいる。過疎地で事業することや都内はだいたい歩いて打合せに行くことは確かに非効率に見えるかもしれない。しかし、たくさんの発見が日々ある。

〝人生の「本当の意味」が未来にあると信じることで、今この時を生きることから逃げているわけだ〟(p.159)。この本を読んだら、鋸南町で僕と話しませんか。


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paxi
パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。