色彩力向上講座（2-1）色彩基礎知識編　前編

色彩研究会マガジン内にある「色彩心理マスター養成講座」が上級に対して、本講座「色彩力向上講座」は初級・中級に当たる存在です。色彩についてあまり自信がない人や基礎項目を確認したい人は、ここで基礎的なことをレクチャーしていきます。色彩基礎知識編の前編（2-1）をお届けします。

［目次］
（2-1）
1. 色とは?
2. 色の三属性とは
3. 色の伝え方・表色系
4. 色名について
（2-2）
5. 色の視覚効果
6. 色彩心理学について
7. 色の心理効果

※最終更新日2020年3月16日

※色彩基礎編は内容が増えましたので、2つ（2-1、2-2）に分類しました。

※このコンテンツは1回読んだら終わりにしないでください。特に後半部分は何度も繰り返し繰り返し見るようにしてください。それによりより深く色彩の知識が身につきます。

1. 色とは?

○色が見える仕組み

目の前にトマトがありました。熟したトマトは赤い色をしています。このトマト赤い色、この色はどうやって見えるのでしょうか?  色はどこにあるのでしょうか? 「そんなのトマトの表面が赤いからでしょう」と思っている人もいると思いますが、それはちょっと違います。

たとえば、トマトが赤く見えるのはトマトに赤い色が付いているのではなく、光源からの光の中で赤い光（長波長の光）だけが反射して目に届いているからなのです。トマトは赤い光を反射する特性があるだけなのです。