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「魅惑の心理」マガジンvol.151(他人に怒らない心理学)

最近、怒っていることが多いです。昔から怒っている人はたくさんいましたが、昔に比べてイライラする人の総人数が増えたと思います。常にイライラしているとストレスがたまり、自分のためにも、周囲の人にもよくありません。

そもそも、人はなんで怒るのでしょう。何に対して怒るかは人によって温度差があるものの、基本的には自分の利益・行動・願望などを妨害されたり、押さえつけられるからです。また、ルールを守らない人を見ると、自分はルールを守っているのに(守ろうとしているのに)、守らない人はずるいと思うとイライラする気持ちになるのです。これは見方を変えると、「自分は損害を受けても我慢している」「相手は自由で我慢していない」と間接的に自分の利益を奪われている気持ちになります。このときに相手に怒りの感情をぶつけることで、自分の損害を止める目的があります。

人ではなく、状況によってもイライラすることもあります。渋滞、混雑などがその最たる例です。人は想定しなかったこと、かつ、自分に不利益、不快なことがあるときに怒るのです。人間関係も同じで、ある程度誰かの悪意や行動を想像しておいて悪いことをされることよりも、相手を信頼して裏切られる形で不利益をもらうと激昂する人が増えるのです。予想外に悪いことが起きているのです。

今回の「魅惑の心理」マガジンは、この怒るということにスポットをあてて、他人に怒らないようにするにはどうすれば良いかを考えていきましょう。

○怒ることは悪いことではない

最初にお伝えしたいのは、「怒ることは悪いことではない」という大前提です。怒ることは相手の行動を抑制することにもつながります。他人はあなたをわざと怒らせようとする人もいますが、基本的には怒らせないで利益を得たいと考えています。

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