「魅惑の心理」マガジンvol.176(ブーメラン効果の話)
私は他人から命令されるのが、どうも嫌いなようです。子どもの頃を振り返って見ると、親は口うるさく「あれしろ」「これしろ」と言ってくる過干渉なタイプだったので、私はそれに反発して生きてきたと思います。
「今日は寒いのに、そんな半袖を着ていくなんてみっともない、○○の服を着ていきなさい」といちいち否定して、そして着る服を指図したり、「あなたは雑だから、ティッシュは綺麗にめくりなさい」とボックスティッシュを最初に開ける時に蓋をきれいにめくるように毎回言ってくるような人でした。毎回、否定がはいり、そこから指示がくるので、そういうものに従うことに違和感を持っていて、あえて半袖の服を着ていったり、ティッシュの蓋をあえてビリビリにしたりと親のいうことに細かく反発してきたと思います。
強く言われた命令や指示に対して反発する心理はブーメラン効果と呼ばれています。強い命令や指示の感情がまるでブーメランの軌跡のように言った相手に戻ることからこの名前がついています。
私はこのような親の影響で、なんでも反発する回路ができてしまったので、不幸にも学校では先生の言うことなど聞かない人間でした。もちろん、言われたことが正しと思ったり、集団行動などは何も思わず従いますが、何か理不尽な指示だなと一と思うと、屁理屈をこねてでも絶対に従わないようなタイプだったと思います。普段は全く目立たないタイプの人間だったと思いますが、何かあると先生に噛み付いたり、変なことをしでかす、クラスにいる不良たちからも「あいつも変な奴だ」と思われていたと思います。
今回の「魅惑の心理」マガジンでは、このブーメラン効果の申し子のような私が会社員になっても上司の言うことなど聞くわけもなく、でもどのように評価を経て自由にやっていったかの話をしたいと思います。あまり話をしたくない部分でもありますが、何かの役に立てばとまとめました。小さなヒントがあると幸いです。
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