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プチ起業の勧め

皆さん、こんにちは。
Gifted Creative、峯上良平です。

今日は、雇われない働き方について、お話したいと思います。

皆さんは起業と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか?

情熱がある人がやるもの?
天才的な才能がある?
すごい技術を開発した人?

こんなイメージを持つのではないでしょうか?
私も、今でこそ経営という仕事をさせて頂いてますが、前職は時計屋というプチ起業から始めました。

システムエンジニアで鬱になり退職、実家がたまたま農家だったので、その家業の手伝いをし、私も皆さんと同じように収入の低さや、将来の不安といった、どうすれば良いのか迷った時期があります。
一度、地元の給与計算を請け負う会社で働きましたが、合わなくて一か月で逃げ出す、そんなこともありました汗

どうやら雇われるのは合わない。
じゃあ、自分でお金を生み出す仕組みを創ろう。

というところから、自分の強み、弱みを分析し始めました。
私は、好きなものや興味があるものならひたすら調べたり、継続出来る(ただし、ある程度極めると飽きる)強みと、ストレングスファインダーで戦略性というどうすれば問題を解決し、それがお金に繋がるのかを考えるということが強みだと分かりました。
一方で、それを実現するスキルや経験がまだまだ備わっていないという弱みがありました。

なぜ、腕時計でプチ起業をしたのかというと、探すことが好きで、直すことにも興味があったからです。
ヤフオクやメルカリで壊れたもの、訳アリを探して、同じ品番の壊れたものをそれぞれ集め、ニコイチにして、直したり、シチズンに連絡を取り、パーツを降ろしてもらったりしました。
YOUTUBEで海外の時計のオーバーホールのやり方を見て、自分でもやってみたりと、ひたすら失敗を繰り返しながら、スキルを高めてきました。

どうすれば他の出品者よりも高く売れるのかを考えたとき、自分ならどんな商品なら買いたいのかという視点に立って、考えてみました。

ヤフオクやメルカリで買う理由は、定価より安くて、状態が良く、ブランドやデザインが良いものという結論に達し、電池、風防交換など、メンテナンスされており、かつ清掃や、研磨してピカピカの状態かつ、定価よりも半額から6~7割なら売れるということが試していく中でわかってきました。

つまり、仕入れを3~4割に抑え、ヤフオクなら日曜朝10時頃1円から出品し、翌日曜夜22時くらいに終わらせ、金曜ぐらいに注目のオークションで一番上にするようにすると、一般的な落札価格相場よりも高く売れるという仕組みを見つけることが出来ました。

一年間で1400万円売り上げたところで、腱鞘炎や肩こり、頭痛などの問題が出ていたこと、Gifted Creativeという新しい法人を立ち上げたことで、現在では暇な時に自分用の時計を買う、趣味くらいになっています。

Gifted Creativeでは、初年度から3年度までは赤字続き、4年度からようやく和歌山県の補助金を頂き、とんとん、創業6年目に訪問看護始めてようやく黒字というかなり長くかかってしまいました。

就労支援というモデルは、どうしてもお金がない方がお客さんになるため、私自身もそんな状態の方から多くの金額を取りたくなかったですし、いざ訓練をして、企業に雇用してもらったとしても、それほど企業からサポート代を頂けないなど、苦労も多くありました。

一貫して、福祉のお金をこれまでもらわなかったのは、人件費という本来のビジネスであれば、そこを稼ぐためにビジネスモデルを必死に考えるという過程をなくしてしまう気がしたこと、福祉の枠にはまった支援しかできなくなる懸念、そして最後はなんといっても報告書などがめちゃくちゃ苦手で面倒ということがあったからです。

少し、話がそれましたが、プチ起業に大切なことは小さく、そしてこんなこと意味あるのかな?と思ったことをとりあえず、やってみることだと私は思うのです。
ライスワークがまだの方は、アルバイトを、その仕事のビジネスモデルを知るためにやってみて頂き、お金がなぜ、発生するのか、自分はいったいどこに貢献しているから、給与がもらえるのかを考えてみてください。
バイトも複数掛け持ちすると、異なる業界の常識を知れたり、別の業界に応用できるかもというヒントが沢山あることに気づくはずです。

とりあえず、生活はできた、でもこのままの仕事を一生するのはしんどい。
ここで満足したり、諦めずに副業的に小さなことをやるのです。
プチ起業とはいえ、失敗する人は、数回試しただけで諦めるか、大きく一か八かの投資をして、失敗して諦めるということを多くします。

ビジネスモデルの基本は逆説があるかどうかです。
Giftedの場合、
通常福祉は福祉の枠に沿って、それ以外の支援はしません。
Giftedは本人が必要ならその知識を一緒に学びながら進めたり、お金にならなくてもやるということを決めています。
訪問看護は医療なので、組み合わせることで、体調が整わないまま、B型作業所に行ってできなくて切れるという初期の問題解決、福祉が切れる定着支援の後も引き続き伴走できるといった強みがあります。

このようにやりながら、福祉の問題、当事者の困り、企業の困り、それぞれをヒヤリングしながら、どうすれば三方よしが実現できるのかを模索した結果、現在のビジネスモデルにようやく落ち着きました。

はじめから完璧なビジネスモデルは無理です。
私が初期に話していた

【和歌山にきたら何とかなると思える居場所】

そんなふわっとしたものから、始まっています。

とりあえず、こんなことできたらいいなから、少しずつ誰かに話したり、やり続けていると仲間や、応援者が必ず増えてきます。

私のように、鬱になり、ひきこもり、毎日死ぬことばかり考えていた、自堕落な私でも、プチ起業から起業と、スモールステップでここまでは来れています。
これからは、私程度のプチ起業や零細企業くらいなら、伴走することによって実現する事例が法人で4社、自営業で20社ほど出来ています。

地域では沢山のプチ起業家がこれからの働き方の一つになり、地域をより面白く、豊かなものにしてくれると考えています。

何かしら参考になりましたら、幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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