床反力
3月25日(水)
一生着れる服(肉体)を作製中。
どんなブランドよりも維持費が高い服を着ている水曜日担当古澤です。
前回は重力を用いた膝抜き(もう逆ダイエットと言ってない)の
練習を紹介しました。
では思い出してください。
先々週の記事【文武一道】で重力と床反力について。
勉強もスポーツも全てはつながっていますので、
まずは基礎知識。
本日も少し力学について、物理学をお話しします。
【知識のプロテインをどうぞ。】
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地上では身体には重さに対して地球が反発している力が生じています。
接地している面積全体から反発力が生じていますが、
力学やバイオメカニクス(身体運動を力学的観点から研究する学問)では、
地面から跳ね返ってくる力を合成して一つの力として捉えます。
床反力とは地面から返ってきている力ですが、
接地している一本の合成力の場所を
COP(Center Of Pressure:床反力作用点)
と言います。
真っすぐ立った場合、両足のど真ん中です。
下の画像でいうと踏切の瞬間ですね。
このポスター持ってますが、美し過ぎてずっと見れます。
出典:
次に身体の中心、重心の位置を
COG (Center Of Gravity:身体重心)
と言います。
床反力はCOPからCOGに向かって一本の力が通ります。
まっすぐ向かっていれば安定しますが、
例えばCOGの後ろを通れば前に倒れるなど回転する力が生じます。
どうです、この姿勢。見れば見るほど美しい。
出典:
ダッシュでは床反力ベクトルは前に傾き、
止まるときは後ろに傾きます。
この床反力の傾き具合が身体に働く推進力と制動力の大きさを示します。
この床反力を特に利用しているのがジャンプです。
また、体重計を利用してこの床反力を感じてみましょう。
まず、体重計に乗り、ゆっくり膝を曲げてください。
勢いよく膝を伸ばしましょう。
これで一瞬体重を超えて針が動きます。
これは身体に生じている重力よりも大きな力で押しているためです。
この力をより強く得られれば得られるほど、
高く飛べるという事です。
レブロンの床反力はESPNでの調査一説によると
680Kg近くの床反力が生じていたと紹介されていました。
出典:http://basketballbbs.com/nba/22178/
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近年、ディープスリーを撃つ選手が増えています。
2011年の4月1日から3Pラインが遠くなったにも関わらず、
より遠くから、撃つ選手が増えていますが…
無理に打てば筋力がなければ、シュートフォームが崩れ、シュート率も低下します。
なのでシュートの飛距離を伸ばすためにも、
床反力を使っていくことを意識して練習してみても良いかもしれません。
だって脚の筋力の方が腕よりも圧倒的に強いんです。
1キロ歩くのは可能でしょうが、逆立ちで1キロ歩けますか?
次回は床反力の使い方、感じ方を紹介したいと思います。
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