「スクラムマスターのためのシステムコーチング体験会(2023/08)」参加レポ① 〜システムコーチング®とは〜
まえがき
システムコーチング体験会 グループ主催の「スクラムマスターのためのシステムコーチング体験会(2023/08)」に参加してみました。 大きな流れとしては以下のようでした。
システムコーチングとは
システムコーチング体験(ランズ・ワーク)
所感回収
これに参加し、知ったこと、感じたことについて記していきます。
システムコーチングとは?
「システム」とは
「関係性」のことであり、共通の目的やアイデンティティを持っている単位
1人1人が1つではなく色々なシステムに構成されている
旅行に行く友達、家族、チーム etc…
システムコーチング®とは
個々人ではなく全体(システム)に働きかける
1人1人ではなく、関係性に焦点を当てた活動
この活動を通し、関係性の質を高めていく
なぜ「関係性」の質を高めるのか?
結果の質を上げることを起点にしている事が多いが、これでは以下のバッドサイクルに入ってしまう
バッドサイクル
① 期待に対する成果が得られない
② 一方的な指示・命令をしてしまう
③ 考えることなく、受け身でしかなくなる
④ 必要最低限のことしかやらない
(→① 良い結果が生まれない)
関係の質を上げることを起点とすると、グッドサイクルに入る
グッドサイクル
① お互いに信用・尊重し、ともに考える
② 気づきがあり、面白いと感じる
③ 自発的に考え、行動する
④ 良い結果が生まれる
(→① 更に高い期待に答えようとする)
突然「自己組織化(行動の質 レベル5)をするぞ!」といっても、最低限の挨拶しかしない人たちからすると難しい
「行動の質」の向上から入らず、関係性の質を向上していけば、連鎖的に他の質も向上していく
3つの現実レベル
合意的現実レベル:13時集合とか(可視化できているもの)
ドリーミング・レベル:どんな気持ちで、何を求めて集合したか(目に見えない)
センシェント・エッセンス・レベル:違和感を言語化できていないもやもやした感じ(一目惚れとか)
現状どういう状態で
山を超えていく
一次プロセスの例
どんなときでもウォーターフォール開発しかできない
スクラムを用いた開発を試したいと思っている
顧客へ価値が届けられるのが半年から1年以上と、期間を要してしまい辛い
上流、下流、フロント、バック等担当が振り分けられていて、一体感がない
二次プロセスの例
スクラムを用いた開発ができている
クイックに価値を届けられて嬉しい
一体感があって楽しい
エッジの例
マネージャーが乗り気じゃない
開発プロセスを変える権限がない
組織がスクラムに懐疑的で、それよりも目の前のことに集中するよう言われている
スクラムを推進したいが、うまくいくのか不安で手を挙げられない
RSI
関係性の質を向上する過程でEQ、SI、RSIを意識することが重要
以下システムコーチング体験では、シナリオ形式でEQ、SI、RSIに焦点をあてたワークをおこなう
ここまでの所感
これまでなにげなく組織のマネジメント・折衝を行っている方を見てきたり、自身としても行っていたが、果たしてそれらは「関係性の質」を起点として考えられただろうか
「個人として越境する」ことのリスクを感じた
「個人として越境している人はいるが、周りはその越境ができていない」ことは多々ある
それは「感覚的に越境したほうが、結果の質につながる」ことを理解しているから
その個人に組織がついていくと一定の成果は得られるが、その個人がいないと組織の結果(成果)の質はあがらないという属人化した組織になってしまうリスクがある
この個人を観測したら、この個人や周辺組織の関係性に目を向け、目線をあわせることが大事
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