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リスキリングという言葉

いま、現在小さな(いや、大きな?)ミッションでDX化の導入を検討しており、ちょっとした壁にぶつかっています。
様々、情報収集をしている段階なのですが、その中で、リスキリングという言葉を目にし、耳にすることが増えてきました。

最初、この言葉を聞いたとき、リスクをとることをリスキリングというのかなと勝手に思っていたのですが、どうも文脈が合わない。
そして、あんまり解説もないので、ちょっと調べてみました。

いやぁ、おととしぐらいから結構使われているんですね。知らなかった。(というかスルーしていました)
人事とか、キャリア形成の仕事に大きくかかわっています。と公言しつつ恥ずかしい話です。気を取り直して、リスキリングとは何か。

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」

らしいです。
「新しい職業に就く」っていうことは、転職しなかったらあんまり関係ないかもしれませんよね。ただ
「今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化」どうでしょう?

今までの積み上げたもの役に立たなくなっちゃうかも。それで、なんとかしましょう。

ちゃんと経済産業省がこの辺りを警告してくれているんですね。

20年近く、採用や、転職のシーンに身を置いていますのですが、いつの時代も、「この数年で消える仕事」ということがしばしば話題になります。
ただ、ここ数年は、その潮目が大きく変わった気がしています。
「自分の仕事が、事業が、消えゆくのでは?」
そんなことをリアルに感じる人が増えたのではないでしょうか。

僕の身の回りにも、
新しい技術をとりいれて、どんどんチャレンジして、あっという間に遠いところに行ってしまうような人もたくさんいます。
新卒採用をやっていたからなんとなく若い方々と関わることも多く、当時の採用シーンで巡り合った方々が様々な形で羽ばたいています。

さて、リスキリングはまた、採用難の時代を乗り越える一つの施策になるとのことです。
望む経験の持ち主の採用が自社でできない。これからは当たり前になることは明白です。(もともと中途採用に掘り出し物はない。というのは僕らの界隈では常識です。)
と書いてきましたが、ジョブローテーションって昔から日本にありませんでしたっけ。そのアイデアを今一度見習ってみてもいいかもしれません。

僕が社会人新人の頃、ゼネラリストだとか、スペシャリストだとか、そんな言葉を研修などでよく聞きました。そんな時代とはちょっとずつ変わっているんでしょうかね。さて、自分はどうだろう。
今の僕はどうだろう。
今までの積み上げたものを思い切って手放し、新しく学びなおす。
怖いなぁ。

万人幸福の栞には、
「捨我得全」
という言葉が出てきますが、
これが、仕事においてのリスキリングに近いのかなと思います。

「何の未練も、予想も、後悔もなく、きれいさっぱりと捨ててしまう。
こうした一生に二度と出あうことのない大窮地に陥った時こそ、度胸の見せどころである。
一切をなげうって、捨ててしまう。地位も、名誉も、財産も、生命も、このときどういう結果が生まれるであろうか。
まことに思いもよらぬ好結果が、突如として現われる。」

万人幸福の栞

一生に二度と出会うことのない大窮地かどうかはわからないけど、今まで生きてきた中で、なんか大きな変化を感じるこの数年。

リスキリングという言葉をちょっと意識して日常の自分の学びと実践を取り組んでみたいと思っています。




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