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Vol.2 イギリス就職の軌跡:100社応募から得たもの

2024年の年明け、私はイギリスでの就職活動をスタートしました。国際結婚でイギリスに移り住み、新しい環境で仕事を見つけることは期待と不安の入り混じった挑戦でした。これまでの経験は児童教育、国際協力、リサーチといった分野でしたが、業界にこだわる余裕はないと思い、業種だけデータ分析に絞り、主にフルリモートの職を目指しました。

応募数:100社以上

応募のペースは速く、気がつけば応募数は100社を超えていました。その中で面接に進めたのは10社。不採用通知が次々と届くたびに、焦りが募る日々でした。面接に進めたのは、自分のスキルと求められる要件が一致している場合だけ。当たり前ですよね。今振り返ると、焦りから闇雲に応募していた時期があり、それが無駄だったと感じます。当時も無駄だとわかっていたのですが、何もしないでいることへの不安、ジリジリ減り続ける貯金額から応募せずにはいられませんでした。

焦りと自分への問いかけ

面接への招待を受けた10社のうち、3社は最終ステージまで進むことができました。そこで課題やプレゼンが求められることもあり、自分のプログラミングスキルや英語力の不足を痛感しました。英語で思うように伝えられない悔しさや、次第に自信を失っていく自分を感じることもありました。もう一生無理かもしれないと思っていた時期もありました。それでも、失敗するたびに「なぜダメだったのか」「次はどうすればいいのか」と問い直しながら一歩ずつ進んでいきました。

ついに得た採用コール

そして最後に応募した1社から、待ち望んでいた「採用」の連絡が来ました。その瞬間の安堵と喜びは言葉にできません。面接後、「全力を尽くした」と手応えは感じていましたが、それでも「きっとまた落ちるだろう」とどこかで思っていました。同じ土俵にいつも私より優秀な人がいるからです。
そんな中、見知らぬ番号からの電話。聞き覚えのある声。採用の知らせでした。諦めないでよかった。今までの努力が報われた気がしました。電話を切った後、夫がそっとハグしてくれて、それが引き金になり涙が止まりませんでした。義母や愛犬も加わり、泣き笑いしながら喜びを分かち合いました。

学びと次へのステップ

こうして約9ヶ月のイギリスでの就活を終えました。この就活で学んだのは、忍耐と前に進み続ける大切さです。失敗や落ち込みを経験する中で、それを乗り越える強さを少しずつ身につけました。また、自分の意志や努力に加えて、家族や友人の支え、そして運も重要だったと感じます。

イギリスで仕事を探すことは、多くの人にとって未知の挑戦かもしれません。特に英語が母語でない場合は、余計に壁を感じると思います。焦りからふさわしくない決断をしてしまうこともあると思います。私の経験が正解では決してありませんが、試行錯誤を共有することで、同じ道を目指している方に少しでも希望やヒントを届けられたらと思います。

次回は、CVやカバーレターの工夫、登録したサイト、面接でどのような質問を受けたかなどについてお伝えしたいと思います。


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