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PATCHWORKLIFE
2020年9月1日 13:42
2020年、夏。それが終わろうとする8月下旬の頃。夜間当直を終えたボクたちはいつものように、「今日も無事終わって良かったなー」と話しながら、帰る準備をしようと医局に入っていくと、床にひっくり返った巨大なセミがいた。動かない。死んでる?同僚たちはそのセミを見るなり、ある種独特な悲鳴を上げながら後ずさりした。「誰かにくっついて来たんじゃね?」「なんでこんなとこに居んだよー!
2020年4月14日 07:06
病院を出ると、雨だった。 腕時計を一度見て、空を仰いだ。雨か、、、。 午前0時。 日付けが変わろうとする頃、辺りは当に真っ暗だった。 それどころか、自分は今日の天気も知らずに働いていた。しばらく、もぐらになっていたみたいだ。 少し寒いな。 雨のせいもあって吐く息は少し白く、暖かい病院の中で白衣から私服に着替えた後、肘までまくっていた薄手のパーカーの袖は、