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【医療従事者×○○】1000人インタビュー#1 part2


はじめに

【1000人インタビュー】シリーズではどのような記事を発信しているのか

この記事は、医療従事者として働きながら外部活動を積極的に行っている方(バーベル戦略実践者)に対して行ったインタビュー内容をまとめたものです。

■バーベル戦略ってなに?

リスク・不確実性の研究者として有名なナシーム・ニコラス・タレブ氏が提唱している概念です。
医療従事者であるぼくなりの言葉でいえば、
医療従事者として働きながら、もう一方で自分がやらずにはいられないと思うビジネス・趣味・社会課題などに対して活動していくこと
といえます。

バーベル戦略を用いて働いている医療従事者を、「バーベル戦略実践者」とぼくは呼んでいます。

どんな方に読んでいただきたいか

✅外部活動(複業や社会活動など)を取り組みたいけど、どのように始めたらよいか分からないという方

✅働き方に悩んでいる医療従事者

主には上記の方に向けて記事を書いています。
もちろん、上記以外の方でも参考になるところがたくさんあると思います♪

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今回のインタビュー記事は、前回の続き!
理学療法士×カメラマンというバーベル戦略実践者の佐藤さんです。

前回の記事はこちら↓

この記事では前回書ききれなかった、

✅外部活動を続ける秘訣

✅外部活動を続けて良かったこと👉仕事なんとかなる感


上記について書いていますので、ご興味のある方は読んでみてください♪


外部活動を続ける秘訣

💡金銭面以外で、外部活動を継続する理由を明確する

何度もしつこく書いていますが、ぼくが提唱するバーベル戦略実践者は、医療従事者として働きつつ外部活動を積極的に行っている人のことです。

つまり、医療従事者としての一定の収入がある。
なので、外部活動を続ける理由が金銭面のみだと、なかなか継続が難しいのが実情です。

そのため、金銭面以外で、外部活動を継続する理由を、自分の中で明確にしておくことが大切です。

佐藤さんの場合はどうか。

意外なことに、元々の趣味である登山が、継続の源になっているようです。

では何故、登山なのか。

佐藤さんは、「登山の辛さと比べたら、今やっている外部活動はまだまだ辛くないと思える」と話します。

好きで始めた外部活動であっても当然、継続していると辛い時期が必ずあります。
ぼくは登山をしませんが、確かに登山の精神的・肉体的な辛さと比較すれば、大概の活動は継続できそうですね。


佐藤さんのお写真

一方で、ぼくはこの話を聞いたとき、「コンサマトリー」という概念を思い出しました。
ここからは、外部活動を継続する金銭面以外の理由をぼくなりに考察していますので、ご興味のある方は読んでみてください。お急ぎの方は『外部活動を続けて良かったこと』まで飛ばしていただいて構いません。

コンサマトリーとは、アメリカの社会学者、タルコット・パーソンズが唱えた概念です。
日本語に訳すとこれ!というものはありませんが、著作家の山口周さんは、「手段的」「功利的」と訳される「インストゥルメンタル」と対比させて説明しています。


山口周著『ビジネスの未来ーエコノミーにヒューマニティを取り戻す』より抜粋

ぼくが何故、この「コンサマトリー」という概念を思い出したかというと、上記の表にある「手段自体が利得」「手段と目的が融合」が、ぼくのイメージする「登山」にマッチしたからです。

登山の目的は?と聞かれれば多くの人が「頂上を目指すため」となるのかもしれませんが、では頂上までの過程がただただ辛いものかと問えば「それは違う」と答えるでしょう。


コンサマトリーは活動は、活動それ自体が利得なのですから、そう簡単に挫折しません。

ただ、ここで注意していただきたいことは、少しでも嫌だと感じた活動はコンサマトリーな活動ではない、という誤解です。

ぼくが活動している『きまぐれcafé』もコンサマトリーな活動といえますが、「嫌だ」と思うことはめちゃくちゃあります。
そもそもが出不精ですから、店舗営業していたときは、店舗へ向かう道中ずっと「ぼくは何でこんなことしているのだろう。。。」という気持ちになります。
では何故継続できたかというと、営業後には売り上げの程度の関わらず「活動自体が楽しかった」と思えるからです。

つまり、何が言いたいかといいますと、

コンサマトリーな活動とは、活動中にその活動自体を楽しいと思う取り組みだけでなく、活動後に「この活動は楽しかったな、やってよかったな」と思える取り組みである。

回りくどい表現ではありますが、ぼくが言いたいことはこれです。

話を登山に戻します。

登山を趣味にする方が多いのは、登山後に達成感があるからでしょう。
で、その達成感とは、頂上まで登り切った瞬間のみの達成感ではなくて、登山という活動全体に対する達成感であるはずです。

登山の道中、その瞬間瞬間では辛いと思うことがあるとは思いますが、全体の活動を通してみると「楽しかった、やってよかった」となる。
山口周さんの説明とは少しズレるかもしれないけど、コンサマトリーという概念にはこうした事後性が含まれていると思います。
そして、こういう経験を普段からしているからこそ、外部活動の事後的な楽しさも十分に理解できる。だから続けられる。

さて、外部活動を続ける秘訣についてまとめますと、

✅今行っている活動が、辛いときがあったとしても活動後に「この活動は楽しかったな、やってよかったな」と思えるかが(事後的な楽しさ)、継続できるポイント

✅そのような事後的な楽しさを経験できる趣味の一つに、登山がある。登山に限らず、普段から事後的な楽しさを経験していると、外部活動も継続しやすい。

外部活動を続けて良かったこと

💡外部活動を継続することで、「この先どんなことがあっても仕事はなんとかなる」という根拠のもった自信がもてる

これは、佐藤さんの話を聞いて一番共感できたところなのですが、外部活動を継続していると、本当に「なんとかなる」と思えるものなのです。

もちろん、そう思えるのには理由があります。

そうは、外部活動を継続することで社会関係資本が強力になるからです。
そして、社会関係資本が強力になるということは、金融資本を生み出す大きな足掛かりなるのです。

まず、社会関係資本について簡単に説明すると、米国の政治学者、ロバート・パットナム氏が提唱した概念で、「個人間のつながり、すなわち社会的ネットワーク、およびそこから生じる互酬性と信頼性の規範」と定義されています。

さらに、前述した山口周さんのNote記事に、以下の記事があります。

重要な箇所を抜粋させていただきます。

つまり、キャリアというのは、

時間資本を用いて人的資本を生み出し、人的資本によって社会資本を生み出し、社会資本によって金融資本を生み出すという、超長期にわたる投資の連鎖

として定義できるのです。

つまり、

■金融資本を生み出すためには、社会関係資本を強力にすることが必要

■バーベル戦略実践者は、活動する中で社会関係資本が強力になる

■バーベル戦略実践者(外部活動を継続すること)は、「この先どんなことがあっても仕事はなんとかなる」という根拠のもった自信がもてる

という論理になります。

こんなことは言いたくないですが、理学療法士の市場は今後縮小傾向になると思います。
でも一方で、理学療法士は社会にとってなくてはならない職業だとも思います。

その他の医療従事者もそうかもしれなせんが、今後理学療法士が市場の縮小に怯えずにやりがいをもって働く一つの戦略が、ぼくが推奨しているバーベル戦略です。


前回の記事にも挙げましたが、あくまでも「小さく」「確実」に。
自分のペースでバーベル戦略実践者として歩みを進めていきましょう。

それでは、次回の記事もお楽しみに♪




少しでも参考になりましたら、サポートして頂ければ幸いです。