【英論抄読】骨盤底筋を収縮させるための適切な口頭指示は?
▼ 文献情報 と 抄録和訳
自発的な骨盤底筋収縮を得るための口頭での指導。受容性、理解度
[ハイパーリンク] DOI, PubMed, Google Scholar
[目的]
本研究の目的は、随意的な骨盤底筋収縮(PFMC)を得るために用いられる言語による指示を記述し、その理解度と受容性を評価することである.
[方法]
この前向き研究は2つのフェーズで行われた。
①PFMCを獲得するために最も頻繁に使用される指示を収集するために、専門家に質問書を提出。
②被験者にアンケートを実施し、骨盤底筋の解剖学的知識を推定し、これらのインストラクションの理解と受容性を推定し、最適なインストラクションを選択することを目的とした。
[結果]
第1段階: 46名の専門家が356のインストラクションを提案した。44%が機能的な指示(「ガスを我慢する」)、40%が解剖学的な指示(「肛門を絞る」)、16%が両方に関連する指示であった。女性用15個、男性用11個が選ばれた。
第2段階 :33人の被験者がアンケートに回答した。解剖学的知識については75%以上が正解した。被験者がPFMCを得るために最も適していると判断した指示は以下の通りであった。「肛門を収縮させる」、「強い排泄欲求を抑えるようにする」。また、「会陰」「膣」を含む項目は、あまり理解されていなかった。
[結論]
PFMCを評価するためのより理解しやすく、受け入れられやすい方法は、解剖学的なものと機能的なものの2つの簡単な指示を関連づけることである。
▼ So What?:何が面白いと感じたか?
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骨盤底筋をはじめ、腹横筋や閉鎖筋などのインナーマッスルに対するアプローチに対して、イメージキューを用いることがよくある。ただ、なかなか理解しにくいことがあるのも事実である。
このような研究は個人的に初めて知ったのでとても興味深かった。療法士と患者間の相互理解に繋がる研究でもあると思う。
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医療従事者と研究活動における道徳感についても記事にしていますので良かったら読んで頂けると嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。今日も一歩ずつ、進んでいきましょう。
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