#207 人のやる気は48時間
たまにふと思うことがあるんです。
「あれだけやる気に満ちていた自分は、どこにいってしまったのだろう。」
研修会に参加した後、本やテレビなどを見て感化された後。僕は「なりたい自分」を鮮明にイメージし、やる気に満ち溢れていました。なのに、今の僕は、「なりたい自分」になっていません。何も変わらず、そのままの自分です。そして、変われない自分、努力できない自分に対して自己嫌悪が始まることもあります。
しかし、自分を責めていても何も解決しません。原因を追究しなければ!
はい、原因が分かりました。
なんと、
「人のやる気は48時間しかもたない」
んです。つまり、48時間以内に行動しないと、結局はやらないで終わってしまうんです。
では、どうすればいいのか。
やる気のような受動的な感情は48時間しかもたないと言われています。
一方、能動的な感情は継続します。つまり、「感動した!僕もやるぞ!」と受動的な感情で終わらないようにすることが大事になってきます。
48時間以内に行動に移せばいいんです。まずは、目標を書き出して貼っておく、人に宣言するなど、能動的な行動に移しましょう。
研修会でやってみたい指導法に出合え。まずは、計画を書き出し、行動していく。
・月曜日に実践できそうな単元を見つける。
・火曜日に単元のどこに取り入れるか決める。
・水曜日から実践する。
こうすることで、気持ちで終わらせず、行動する自分になれます。
この手法は子どもへの指導でも同じです。
なわとび大会に向けての練習が始まる。その日に合わせて、二日前に目標を決めさせます。目標を決めさせる前に、やる気が湧き出るような映像やエピソードなどを用意しておきます。
子どもの立場になると、先生の話でやる気になった→なりたい自分を目標として書き出す→実際になわとびへの取組が始まる。この一連の流れが48時間以内に設定されています。これで、子どものやる気は行動につながることでしょう。
昔は精神論で語られていたことも、世界中の研究者のおかげで「気持ち」の解明が進んでいます。
やる気のない子はいません。
やる気を行動に結び付けるタイミングを逸している子がいるだけです。
そこを支えるのが僕ら教師の役割なのではないでしょうか。