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ザ戦 乃伎国の二人に心震えました

湧水さんて、優しさと使命感でできている。弦流の気持ちに気づかないでもなかったのかもしれないけど、登場時点で湧水さん、いつ命切れてもおかしくないくらいズタボロに傷ついていて、本人ももしかしたら(出来るところまでは命をかけて守る。その先はもう、ないかもしれない)と心によぎっているようなギリギリを感じた。

それが、弦流の身を差し出すような告白によって一種衝撃を受けたんではなかろうか。

弦流の命をかけた告白がどれほどの勇気と覚悟であったたか。

その告白が湧水さんの限界ズタボロの心に一滴の湧き水になったような感覚を受けた。

民のためと必死で傷ついてきた湧水に、弦流の愛を伝える行為が、湧水自身を大切に思う一瞬になったと感じるような。

湧水さま、自分のために使う時間などなかったのかなって。

弦流の告白でぽたりと温かいしずくが湧水さまの心にもたらされ、湧水さまに生を感じた気がした。

それからの生きて帰れよ、ハグ、優しい笑顔。

そして腕の中の弦流と湧水さまの間の隔てるものの「何もなさ」

二人が国の長としてではなく、人と人として最後の話をしていて、湧水さまは誰も見たことのなかったであろう笑顔で。

愛おしく弦流を見つめていて(そしてその御顔とお顔の距離がゼロ距離で)、そして弦流が旅立った時の苦しい叫びが忘れられない。

弦流は湧水さまに使命感以外の生きる意味を残した。

自分のために使う時間など興味のなかった湧水さまに、例え国の長としてであっても、愛を感じて生きることが許されていると言うことを、知らず知らずのうちに伝えたように感じた。

湧水さまを演じた水美舞斗さんと弦流を演じた藤原樹さんに大拍手。本当に素晴らしい乃伎国でした。





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