Abema「世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた」が最高
Abemaで配信され、なんとなく前から気になっていたこちら。
ReHacQで有名な高橋Pのコンテンツです。
season1はひろゆき単独でアフリカ旅(でもまあまあ序盤に東出さん参戦)、
season2は最初は東出さん単独の南米旅(やっぱりまあまあ序盤にひろゆき参戦)。
YouTubeで総集編みたいなのを見て、面白すぎて全編見ないと気が済まなくなり、1ヶ月だけAbemaのプライム会員になって完走しました。
こんなおもろい旅番組あるう?
ひとまず所感をまとめてみました。
ひろゆきの安心感
いつもフランスからの映像越しに見るひろゆきさんが、アフリカと南米を旅するロケ番組。
ひろゆきの旅ってどんな感じ?一人でどんな風にアフリカを横断していくん?と興味深すぎますね。
ルールが一応あって、
番組からの資金(アフリカでは10万円、南米では5万円)のみでゴールまで生活
基本はバスなど陸移動
夜間の移動は危険なので禁止
国境を越えるたびに軍資金追加
現地の人との食事代はAbemaポケットから支払い
現地の人に紹介されたスポットに行って撮れ高が多かったと豊川D(同行している番組ディレクター)が判断したらボーナスあり
てな感じです。
始まってすぐ、ひろゆきの行動力と生活力の高さに驚きます。
まず、season1のアフリカ旅では英語が基本になります。
ひろゆきはフランスに住んでるわけなので、英語もフランス語も話せるとは思ってましたが、
英語の発音がめっちゃいいとか、めちゃくちゃ流暢に話せるとかではないのよ。
でも、間違いを恐れず、誰でもためらいなく話しかけ、ずんずん進む。
よく英語を話すマインドとして言われますが、躊躇わない、胸を張る、堂々とすることが英語の上手さよりもほんまに重要なんやなとよく分かります。
ただもちろん、ひろゆきはリスニング能力めっちゃ高い。全部理解してる。
ぼったくられそうになったとき、私なら絶対交渉とか面倒やし怖いし、「あ、じゃあもうそれでいいです」って言ってしまいそうですが、ひろゆきはたった数百円とかでも反論してきちんとこちらの意見を述べてる。そして結果、勝ってる。
これから訪れる日本人がなめられないようにそうしてる部分もあるんかな〜と、感激しました。
そして南米旅でびっくりするのが、いやもうひろゆきスペイン語完璧に操ってるやん。という点。
バス内でひたすら勉強してたっぽいですが、何でも言えるし聞き取れてる。天才すぎる。
世界の果てに置いてきぼりにして、スリルとかサバイバル感を演出する番組やのに、ひろゆきの安心感強すぎてめっちゃ心落ち着けて見られる。それがいい。
東出昌大という最強の相棒
色々あってスケジュールが長期間空いてたという理由でキャスティングされたらしいですが、東出さんの人間性がこの「せかはて」にマッチしすぎてる。
どうマッチしてるのかというと、まずひろゆきとの相性がとても良い。
とことん合理的に考えて、あまり感情に支配されないひろゆきと、
物事を考えすぎて感情というか存在みたいなものが揺らぎやすい東出さんの対比、バランスが画的に面白い。
バス移動の時間が長いので2人の会話もたくさん流れるんですが、互いのそういう違いを本人たちも理解しつつ、尊重する感じがめっちゃ良い。見てて心地よい。
東出さんのナイーブさに触れたひろゆきが、へぇ〜って言いながら温かく見守る、認めるみたいな。
東出さんも、ひろゆきにこんなこと言っても理解されないだろうなと思いつつもなんか話してしまうみたいな空気感。絶妙な2人でした。
東出さんの言葉で印象的なのが、
「僕も僕自身の全部が全部ゲスとは思えないし、もちろん聖人君子ってこともありえない」と言ってた場面。
色々ありすぎてる人生だと思うんですが、人間誰しも色んな側面を持っていて、良い人のときもあればあんまり良い人じゃないときもある。
間違いも犯すし、正しい行いもする。
好かれたり嫌われたりもする。
人間ってそうだよねってことを、忘れないでいたいなと思います。
もう一つ印象的なのが、
「言葉では言い尽くせないし、言葉にしない方がいいこともある」的なことを何度も言ってたこと。
言葉っていう手段は人間の表現の中で一番、自分の気持ちとか感情を表しやすいけども、言葉にした瞬間に、自分の中に広がる気持ちの広がりがその言葉に集約されて、限定されてしまって、実は全然表現できてない、みたいなことってありますよね。
それを東出さんは特に感じてるみたいでした。これめっちゃ共感した。
てな感じで、合理的にスパスパ進んでいくひろゆきの旅に、東出さんが感情とか人間らしさの奥行きを与える構図になってて、もう最高の相性。拍手したい👏
生き物の命を頂いてることを痛感
ほんでキャスティングした高橋P天才やなと思うんですが、東出さんって普段山で生活して、狩猟とかしてる人やん。
このサバイバル気質が、せかはての旅にめちゃくちゃ活きてくるのよ。
山の生活ってせかはて出演の伏線やったん?っていうくらいのマッチ度。
アフリカでもアジアでも、生き物を自分たちで捌いて食べる、ということをしきりにやりたがる東出さん。ほんまにどんだけ捌きたいねんっていうくらい自ら希望してそういう地元の暮らしに触れたがるんです。
アフリカでは牛、南米ではリャマ、クイ(モルモット)。
地上波ではとても見られない、生き物の屠殺。
うわー、怖い、可哀想、ってやっぱり思ってしまうんですが、普段食べてるものも誰かが殺して運んできてくれてるものなんや、っていう当たり前のことに気付きます。ほんまに当たり前やのに、なんで「気付く」んでしょうね。
普段いかに意識せずに命を食べてるか、っていうことですね。
そこから目を逸らしたくない、どうせ食べるなら自分でしっかりやりたい、っていう東出さんの思いみたいなのも、なんか迫るものがありました。
生き物をさばくとき、ひろゆきはいつも通り何でもない風にしてるんやけど、テロップでも出てた通り口数がめっちゃ増えてて、あぁ、ある程度食らってるんやなぁというのが感じられました。
カメラマンたちどこで寝てる?
この旅みててずーーーーっと疑問やったんが、「カメラマンと通訳みたいな人はどこで寝てんの?!」です。
毎日、ひろゆきがbooking.comとかで安い宿を探して、2人分もしくは豊川Pの分も入れて3人分予約してんねん。
でも、他にもスタッフが少なくとも2名、たぶん3名はいるねん。
え、毎日その場その場で必死になって宿探してんのに、他のスタッフはどうしてんの???
移動の時もバスに乗るのは演者と豊川P(+カメラマン?)だけで、他のスタッフは別の車をチャーターしてるっぽいんです。バスを後ろから追いかける映像がよく流れるからね。
なのでその車で寝泊まりしてるんかな?と思うんですが、こんな長い旅の間ずっと車とか不可能やしシャワーとかないし、ほんまどうしてんのか誰か教えて欲しい。
アフリカも南米も同じ地球
アフリカも南米も行ったことがない私にとって、そんなところから陸路で帰ってくるとかもはやフィクション。
でも、この旅を見てると、なんや、アフリカも南米も、おんなじ人間が住んでる場所に過ぎなくて、貧しくてもそうでなくても、人がそれなりに幸せに暮らして生きてるんやなっていう当たり前のことがわかります。
まだ行ったことのない世界を自分も旅したい!見てみたい!世界中の人と話してみたい!
そんな気分にさせてくれる極上の旅番組でした。
以上、視聴の熱冷めやらぬホカホカの感想をお届けいたしました。
Abemaプライム会員に1ヶ月だけなる価値、あります。