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AKB48山内瑞葵さん(ずっきー)のセンター指名ニュースで、何故か舞妓はんの人材育成を思い出した、話し。

こんにちは、雅です。


ポッドキャスト(音声)版は、こちら👇


ふと、プロジェクトマネジメント学会で、京都・花街の人材育成を経営学の視点から研究している京都女子大学の西尾久美子教授の講演を思い出しました。

プロジェクトマネジメントの世界ではリソースマネジメントとして、人材育成やメンバーのモチベーション維持も重要なテーマとなっています。西尾教授によれば、花街の人材育成にも、いろいろな仕掛けがあって、それが花街ビジネスのサステナビリティ(持続可能性)を支える重要な要素になっていると言う。

第一に、花街の伝統である厳格かつ濃密な上下関係をベースにした、先輩芸者による細やかな指導が挙げられる。修行中の身である舞妓はんは同じ置屋に所属する一人の芸妓と“姉妹”の盃(さかずき)を交わすしきたりがあり、そして、この姉妹関係は花街にいるかぎり続くと言うのだ。まさに、メンター制度とでも言うべき制度が花街全体で出来上がっている。「姉さん」と慕われる先輩の芸妓は実の妹のように舞妓はんの面倒を見て、一人前に育てあげる。後進の育成結果自体が、一流の芸妓としての自分の評価に返ってくるのである。

西尾教授の指摘で面白いと思ったのは、教える側の才覚だけではなくて、教えられる側の「教えてもらえる準備」が重要だという指摘だ。その内容を聞いても、当たり前と思うかもしれないが、こんなニッチな世界であっても人間関係のベースは普遍的で変わりがないことを知って、思わずほっこりしてしまうのを禁じ得ない。

いくら熱心に教えても、教えられる側に虚心に学ぼうとする姿勢や先輩に感謝する態度がないと、指導の効果は出ない。

ここでの最大のスキルは、感謝なのだ。

持って生まれた才能は人それぞれだが、それと同等に重要なのが、素直さ、前向きさ、謙虚さであることはある意味、朗報ではなかろうか。

それこそが、王道だと思うからだ。

AKB48グループのような巨大アイドルグループには300人以上のメンバーが在籍しているという。その中から、グループを代表して新曲のプロモーション活動する選抜メンバーは 20名前後。

その選抜メンバの中でも、更に表の顔として指名される「センター」。

置屋ならぬアイドルビジネスで、ソロバン弾く大人たちが何を基準にセンターを決めているのかは門外漢にはトンと分かりませぬが、アイドルという一瞬の煌めきを追いかけるにも、欲よりも感謝や素直さが王道だとしたら希望がモテるなぁと、ふと思いました。


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