シミとか美白とか
そもそもの肌が黒色になる・シミができる流れというのは…
1.紫外線や刺激を受けて「反応」する。
※何も紫外線だけでなく摩擦刺激等でも反応します。
2.メラニンを作れという「指令」が出る。
3.メラニンを実際に「製造」する。
4.製造されたメラニンが表皮細胞に「移動」する。
5.諸々の反応が落ち着いて色が抜ける。
…というものになります。
美白ケアの化粧品と一口に言ってしまっていても、上記のどこの流れにアプローチするのかはそれぞれ異なるので意識してみると面白いです。
例として挙げていくと…
1.日焼け止めを塗る
→紫外線から肌を守ることで、反応が起きないようにする
2.メラニンを作れという指令を止める
→細胞間伝達物質を阻害するとか言いますね
3.メラニンの製造・合成を阻害する
→有名な成分だとアルブチンとかビタミンCとか。こいつらは製造を阻害するわけです
4.表皮細胞に移動するのを阻害する
→工場でメラニンが作られても市場(表皮細胞)に出荷しなければいいわけで出荷を阻害する
5.肌のターンオーバーを促進してメラニンの排出を促します
→垢となって汚れと一緒に黒いものも剥がれ落ちればいいわけです
ざっくりと書きましたが見てわかるように美白といっても「出来てしまったシミ」に働きかけるのって5番だけなんですよね。1~4は黒くならないように工夫して予防しているわけで。
消費者からしたらはっきり言って5番のどうやったらシミは薄くなるんだ/消えるんだってのが大事なのに。
でも日本の法律で化粧品/医薬部外品での美白の効能・効果って「予防」の範疇までしか言えないんです。
適当に美白化粧品でも検索したり店頭で眺めてみるといいです。
美白という言葉に「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」的な意味の注釈が付いてますから。
もちろん「予防」の範疇しか言えないだけで、シミを薄くする/消すように働きかける成分もあります。法律のせいでややこしいですねぇ。
私は化粧品売りの癖に身も蓋もないですけど、すぐにシミを消したいならレーザー行けって美容部員時代から言っちゃってます。
ターンオーバーの28日周期とかあるのでそもそも化粧品の効果が現れるの為の1カ月はじっくりとスキンケアに取り組んでほしいですしそれを塗ってればいいというだけではなく、これ以上のメラニンの生成も抑えないとイタチごっこになるわけで。
長期的に色んな角度からのケアが必要なのでそれを説明するために、とっとと消したいならレーザー行けって言うわけです。
夏場ってやたらにメーカーは美白化粧品推しになりますけど、紫外線自体が弱まる冬場こそ美白ケアに取り組んだ方が効率いいんですよね。言われてみれば納得する案件。
前回同様、美白ケアも漠然と取り組むのではなく考えて取り組みたい。
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