保湿の定義
スキンケアの基本は保湿。
…なんて言いますし事実だと思います。
でも保湿の定義が人それぞれ違うから、そこの擦り合わせをしないと齟齬が生じるよなぁって最近アトピー性皮膚炎の患者さんの脱ステ、脱保湿の話を聞いたことがきっかけに考えました。
●化粧水だけ使う
●化粧水は使わないけど、クリームは使う
●化粧水もクリームも使う
●乳液だけ使う
etc.etc...
上記のどれも各人は保湿してるって言うと思うんですよね。
でも保湿のやり方がこんなバラバラの状態で保湿が大事って言ってもイマイチ伝わらないんじゃないかしらと。
保湿することがゴールではなくて肌を健康にor美しくor若々しくetc.する為に保湿するんですよね。
後ろ向きに言うのであれば肌が乾燥すると様々なトラブルに見舞われるので保湿をする。
乾燥を防ぐための大事な要素は肌の水分と油分です。
付け加えると水分と油分のバランスです。
乾燥や外界からの刺激に肌が負けないように化粧品を使わずとも自然と肌の水分と皮脂がその役割を果たしています。
でも天然のクリームのような役割をしてくれる皮脂は絵の具みたいなもので水分が無いとさら~っと伸びずにベタベタしてしまいます。
そのベタついた状態だと毛穴を塞いで黒ずみ、ニキビ、毛穴の開き、くすみ、たるみetc.トラブルの原因になります。
化粧水は使わないけどクリームを使うというのは上記のようなトラブルの原因にもなりかねません。
逆に化粧水は使うけどクリームは使わないという場合だと、水分を与えた一時はうるおうけれど蒸発してしまうので結局乾燥は防げません。水分だけではたださらさらしているだけでうるおいを蓋することはできないのです。
「化粧水で水分を与えて、クリームでうるおいの蓋をする」
これでようやく保湿と言えるのではないでしょうか。
これまでの書き方ですとクリームは単なる蓋みたいに感じてしまいますがクリームには「うるおいを閉じ込める蓋」「乾燥や外の刺激に対するバリア」「美容成分を肌に与える」という3つの役割があります。
蓋とバリアだけでも本質的な仕事は果たしていますが、シワのケアとか美白のケアとか様々な付加価値を付けてメーカー独自のクリームとして販売されているわけです。
ベタつくからクリームを使いたくない!という意見もよく聞きますが、使わないことで肌の水分が逃げて皮脂だけがあるという状態になり、さらにベタつく悪循環になる可能性があります。
クリームと言っても商品によってテクスチャーも全然違いますので不快感を感じないクリームがきっとあります。
これだけクリームクリーム書いてきましたが、クリームよりさっぱりとしたジェルや乳液でもいいんです。何かしらしっかりと蓋をしてあげましょう。
それがスキンケアの基本、保湿です。
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