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往年の名車を訪ねて… 上田交通別所線①

こんにちは。隣の芝生です。

今回は、長野県上田市を走る上田交通別所線の訪問記です。画像は数年前の物なので、現在とはだいぶ状況が異なります。予めご了承ください。

また鉄ちゃんじゃなくても付いていける記事になってるはずなので、純粋な観光記事としてお楽しみください。

上田交通のターミナルの上田駅。訪問時は豪雨災害による千曲川橋梁崩落で使用中止。


まずは早速ターミナルの上田駅から電車に…と行きたいところですが、訪問前に発生した豪雨災害によって千曲川が増水し、お隣の城下駅までの間に掛かる橋梁が崩落したため、運休しておりました。

電車は走っていないものの、右側の窓口ではグッズなどを販売。確かここでフリーパスを買ったような気がする。

上田駅のサイン類は真田の六文銭が裏地に透かされているおしゃれデザイン。

上田は戦国時代に真田家の拠点になった場所としても知られ、何度か徳川軍を撃退していることでも有名です。兵数では負けていたはずですが、細い場所に誘導して知略で押し切ったとか聞いてます。自分は地理・政経選択者で真田丸も見れてない(見たい)ので詳しいことは知らんけど…。

六文銭は三途の川の渡し賃とか。物価高騰のご時世だと随分と安い気がします。

大一大万大吉

上田近辺を統治していた真田家って、確か昌幸(父)が、伸之・幸村の息子兄弟に対して、それぞれ東軍(徳川勢)/西軍(石田勢)に分かれて付くように指示するんですよね。

 どちらかが負けてもお家が続くので、「存続」という一点においては極めて合理的な選択ですが、逆に言えばどちらかが苦しい展開を強いられる前提で事が進むので、そう軽々しく決められる物じゃないよね。

 それはそれとして、西軍派っぽい張り紙だったので思わず撮影。

こちらが不通区間(当時)の代行バス。

人の命を預かってるバスに三途の川の渡し賃があしられてるのは…(苦笑)とさすがにちょっと思いましたが、観光資源だもんね。そりゃビックウェーブに乗るしか無いよね。仕方ないよね。

バスはあまり詳しくないですが、この車体はなんでしょ。スペースランナーあたり? 詳しい方、頼みました。

こちらが崩落してしまった千曲川鉄橋

現在は復旧済みですが、上田名物の赤い鉄橋が途切れていました。普段は川面からこんな高さが確保されているのに、増水したら橋を押し流す水位と水勢があったと考えると恐ろしいものがある。日頃から備えておかねばな。

鉄橋が途切れているのが見やすい画像

バスで隣の城下駅に移動します。本来の城下駅は、単線路線に必要な行き違い設備を有した駅なんですが、復旧までの一時的な折返し地点として使用された関係で、1本線路が余ったんですよね。

そこを有効活用して、上田交通の"とある保存車"の展示をやっていたようです。

城下駅で現役の車両(左)と保存車(右)が並ぶ

まぁ…もうサムネでネタバレしてたと思うんですが、本来なら車庫の奥で眠っているはずの元・東急5200系が、城下駅で展示されていました。

 鉄道に興味ない方にも端的に説明すると、この車両は日本で初めてステンレス車体を使用した車両の一つで、機械的に保存価値が高いっぽいです。通称・湯たんぽ。見たまんま。腐食しにくいメリットがあるので、保存車両の中では比較的メンテが楽なんじゃないかな。

 私は年齢的に現役時代を知らないので、ここで初めてお目に掛かりましたが、無骨ながらいまの車両よりもどこか人間味のあるデザインが結構好きですね。

折返しで幕を回すので下之郷行き表示も一瞬出してくれました。

早起きしないと見られない下之郷行きの表示も、幕回しの間に見られてお得だった。列車番号は99。確かこの時、上田交通が開通から99年だったので掲げていたんだと記憶してます。

 実を言うと、左の車両も80年代に製造され、最近になって東急から譲渡された中古車。製造年は30年くらい離れてるはずで、車体の溝の入り方の違いに、その間の技術革新を感じます。

堂々たる佇まい

なんとなくいまの電車よりも寸詰まりに見えますが、これでもきちんと18mあります。渋谷のスクランブル交差点付近に緑の電車が保存されていたと思いますが、あれの兄弟にあたります。ただし、あちらの車体はステンレスではなく、スチールです。

ドア窓の高さが、側面二枚窓の上段と揃っているのもデザイン面への配慮に見える。

◆あとがき

今回はここまでとなります。①があるということは②がございます。次回は、そのまま上田交通に乗って終点・別所温泉まで往復します。そこには他の保存車もいたりして…? お楽しみに。

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2023.11.15追記:note公式さんが取りまとめた旅行記マガジンに、本記事が掲載されました。次回以降もよろしくお願いします。それではまたお目に掛かりましょう。


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