ビビリな息子がいかにして歯医者で座れるようになったか
今年の夏も暑かった……
どうにもできないほどの暑さで倒れている他なかった。
とはいえ、子供は元気なもので……
私は小学生の長男と幼稚園年少の次男を持つお母さんを
しています。
今日は長男の話をしたいと思います。
長男の歯医者事情についてです。
長男の性格は真面目だが、めっちゃくちゃビビリ。
不安症。成績はまずます。
外面よい子ちゃんなので、疲れて帰ってきます。
放課後、遊ぶ約束はしてきませんし、
なんなら習い事もしてません(ビビリな故)
次男より人見知り、場所見知りも酷く大変な子でした。
が、長男は療育には通いませんでした。
なんの差なんでしょうね?今でも不思議です。
そんな長男。
虫歯が出来やすい体質。
物心つかないときに、ものすごく上手な歯医者で
シーラント(奥歯の虫歯をプラスチック樹脂で固めてしまう方法)
を施してくれたのですが……
年中さんの歯科検診で虫歯が発覚。
そこから戦いが始まるのだった。
戦いの火蓋は切って落とされた 長男vs歯医者
さて、長男をどこの歯医者にしようかな……
と、思った時に
「私の通っている歯医者にしよう!」
と思い立ち、そこに一緒に行きました。
そしたら……
まぁ、座れない!
こっちが恥ずかしくて泣きたくなるくらい座れない。
年中さんなのに……
提出する書類の関係で一通り見てもらうことに
なったので、大人が抱えて座らせるのですが、
今度は
口をあけない!!
どうにか見てもらったものの、
「治療が必要ですね」
「なんなら、この子歯並び悪くなるよ」
と先生に言われてしまいました。
先生の提案は長期戦~どっちが根負けするか?~
先生が「こんなに泣いて暴れるのであれば、
まずは歯科医院になれさせるところから」
ということで、すっごい暴れた 割に、
出禁にはならずに済んだのです。
ということで、2週間に一回歯医者さんへ
親の忍耐が試される……
土曜日に予約させてもらい、夫にもついてきて
もらうことに。
まずは席に座るところから。
座って口をゆすいでおしまい。
席に座れるようになったら
歯磨き。それも歯科衛生士さんの手仕上げ。
それを数回。そして、毎回鏡でチェック。
毎度褒めてもらって、るんるんで帰るものの、
行き渋りは半端なかった。
そのうち、夫はついて行かなくなり
(長男が「パパ来ないで」と言ったので)
私と神妙な面持ちの長男とで行くように。
席は指定。まぶしいからハンカチ持参で目を覆い……
などなど
いろいろ対策しながら、回数をこなしていきました。
こっちは
「なんでできないんだろうな」
「私が同じ年齢だった頃は、一人で診察台に乗ってたのに」
「治療も普通に出来てたのに」
と、昔の自分と比べて落ち込む日々でした。
通い出して半年近くなったある日。
先生から
「出来るようになったから治療しようか」
と、機械で歯を削りシーラントで埋めて……
長きにわたる戦いは終わったのでした。
長男が歯医者を克服した瞬間でした。
新たなステージ~小児歯科矯正~
長男は今、小児歯科矯正をしています。
それは、年中の時に通う出した歯医者から言われた一言。
「この子は歯並びは悪くなる」
「だけど、この医院では矯正をやってないから
他院に移って受けて欲しい」
とのことでした。
歯並びは一生もの。
そう思った私たち夫婦は市内にある矯正歯科を探しました。
まずは
①歩いて行けるところ
②口コミが悪くないところ
③家の近く
が条件でした。
幸いにも近所に2件矯正歯科があり、
その中でも一番近い(歩いて3分!!)
矯正歯科へ。
夫婦と息子で足を運び、納得した上でサイン。
50万越えの金額を一括で払い、
長男は歯列矯正を始めました。
矯正歯科にもよりますが、
息子の医院は「本格的な矯正が始まったら、
他院では治療しないでください」と
きつく言われてしまったので、
元々通っていた医院とはさよならすることに。
最後に挨拶しに行った時は
「よかったね。がんばって」
と言っていただけました。
無駄なことはなかった
長男は前医院のことがあるから、新しい矯正歯科でも
すんなりと座れたし、一人でレントゲン室にも行き、
今は治療も受けてきます。
あのときは「なんで!」しかいえなくて、
長男を責めたこともありましたが、
結論としては
「遠回りしたけど無駄では無かった」
と、今なら言えます。
小さいうちから、歯磨きの練習をかねて
定期検査に歯科医院を連れていくのは
ある意味理にかなっているのかもしれません。
私が前医院を長男に勧めたのには理由がありました。
それは……
「障害を持った方でも見てくれる医院だから」
でした。
どんな子でも治療を受けさせてくれる。
それがあったから通わせていたのです。
とはいえ、大変でしたが……
歯は本当に大切だなぁ、としみじみ思ったのでした。
ここまで読んでくださりありがとうございました。