「子育て」戦場に赴く新米ママたちに告ぐ!キミは一国一城の主だ。
はじめに
今、私は母親となって7年になります。
子どもを産むまで、教育とはまるで縁のない世界で生きてきました。
アルバイトで家庭教師や塾講師をやったことも無いし、
教職課程もとっていない。
人を教える事なんて、自分には不向きだわ、無理無理~!と思って
その手のことはことごとく避けてきた人生でした。
そんな私が妊娠。不向きだわ~、とか言っている場合ではなく、
否応が無しに「子どもを育てる」側に自分の身を置く事となりました。
今までの人生に縁もゆかりもなかった、「教育者」人生のスタートしました。
教育ど素人の私が、子育ての初期段階(0歳~3歳くらい)に感じていたことを、新米ママたちへ、まるで妹達へ贈るような気持ちで書いてみました。
「教育」バージンの私
手始めに、妊娠中は雑誌のたまひよを読んだり、
母親教室的なところに通ったり、助産師さんに話を聞いたりして、
妊娠&出産の知識をたっぷりアタマに取り込んでいました。
そこには何の苦労も不安もありませんでした。
だって、それは簡単なんです。ただただインプットすればいいのですから。
・・・が!
いざ子どもが生まれてきたら、インプットだけ戦略には意味がありません。
目の前にいる赤ちゃんは、可能性の宝庫。
日々恐ろしいほど様々なものを吸収し成長していく生き物なのです。
それが余計に私を焦らせました。
赤ちゃんはお母さんの働きかけ(=アウトプット)によって、
如何様にも導いていってあげられる、という様な事が
育児本やSNSやTV番組で謳われていたからです。
凄くすごく愛おしく大切な存在だからこそ、
絶対に接し方を間違えてはいけないわ・・・!というプレッシャーを自分に課していたように思います。
でも、私はいわば、教育論バージン。
今まで知らなかったこの世界には、あらゆる教育論がワー!ワー!ワー!ワー!と自己主張しまくっています。それはまるで戦場のよう。
教育論の雨あられが飛び交うこの戦場の中で、
何が自分の子どもに合っていて、
自分はどんな感じで子育てしたいんだろう、、??
じっくり考える暇もないまま、教育論の猛者たちに追い立てられて、
右往左往している自分がいました。
「・・・ただし、その子による。」という注意書き。
戦場にて出てみて数か月、奮闘する私は、
沢山の子育て本を読み、か〇こばあちゃんの脳トレをやってみたり、
ベビー〇ークのお教室に行ってみたり、ねんねトレーニングを試してみたり、あれやこれやと手を出してみました。
そこで気づくのです。
どんなメソッドであろうが、必ず語尾にこの注意書きが付くんだな、という事を。
『・・・ただし、その子による。』
つまり、教育論の戦場では、
これがいい!いやこっちの方がいい!いやそれは古い!
海外ではこれが普通!などと、ワーワー騒ぎ立てているのに、
よくよくその内情を覗いてみると、
と突き放される。
身も蓋もないようですが、これが現実です。
子育てが始まって数か月の新米ママだった私は、
あー、もうどうしていいかわかんない!と音を上げてしまいまして、
元同僚の先輩ママに相談しました。
あれこれ、調べ尽くす私の性格を知っている彼女から返ってきた言葉が、
結構ツボを得ていて忘れられません。
教育論バージンからすると、ワーワー騒ぎたてる猛者たちは
全員、大先生のように見えるけれど、
「オバハン」程度に思っておくのが良い。
そして、結局万人に通じる万能薬なんてものはないから、
気が向いたら信じてやってみて、気が向かなかったらやらなければいい。
このアドバイスがあってから、私は少し肩の力が抜けて、子育て戦場で繰り広げられる、こっちへ来い来い攻撃も、上手くかわし、軽やかに歩けるようになっていました。そう、保育園に入れるまでは・・・
保育園教員からの洗礼
我が家では娘が0歳10か月のときに、保育園に入園することになりました。
そこで知ったのは、保育園は、恐ろしく狭い世界である、ということです。
園長先生をはじめとし、主任の先生や勤続年数の長い先生達が日々作り上げてきた、その園でしか通用しない”ローカルルール”の宝庫です。
園は外部との繋がりはほぼ無いので、長年やってきた先生方の経験値で全てが決まっていきます。このヒエラルキーは簡単には崩せません。
そして、ここがやっかいなところなのですが、
先生方は「良かれと思って」、謎のルールを沢山作り上げていくのです。
✔下着は白オンリー
・・・だって、色や柄があったら、出血等の異変に気づけないから!
✔自分で髪を結べる年齢までは、全員おかっぱ
・・・だって、お昼寝の後にグチャグチャになった長い髪を、全員分結びなおす時間なんてないから!
上記は、我が子が通った保育園に実際にあったルールの一部です。
(2019年の話ですよ、昭和初期じゃないですよw)
親目線からこれらのルールを見ると、先生が保育の仕事をしやすいように設計されていて、子ども目線のものではないと感じますが、
先生目線からの説明は、「子どもが集団生活を学ぶ上で大切なルール」という解釈になります。つまり、全ては子どものため、という話にすり替わっていきます。
「・・・ん?なんか変だな?!」
と違和感を感じても、ワーキングマザーの私も、保育にあたる先生方もとても忙しいですから、ゆっくり話し合う時間なんぞありません。
先生に会えるのは送迎の時ですが、子どもを受け渡してもらったら、お互いに次のタスク(親なら夕食づくり、先生なら他の子のお世話etc)が鬼のように降ってきます。
そうこうしているうちに、無垢な我が子0歳は、謎のローカルルールに馴染んでいき、私も「ま、いっか。」と違和感をグッと飲み込んで日常生活をぐるぐると廻していく日々となりました。
その後、、、
0歳、1歳、2歳、、と保育園に通い、3年も経ったところで、
私は保育の場所を変えるべく、モンテッソーリの幼稚園へと
転園をしました。この話は別の記事に書くことにします。
あなたは既に一国一城の主だ
ここまで書いてきておわかりのように、子育て界隈では、あらゆる猛者たちが、あなたに自分の子育てルールを投げかけてきます。
なんちゃらアドバイザーとか、なんちゃらコンサルタントとか、なんちゃら教室の先生とか、保育園の先生とか、、です。
結論、
どの猛者に従ったとしても、子どもは必ず育っていきます。
今日から、成長するのやーめた!とはならないのです。
(子どもの環境適応能力は目を見張るものがありますよね。)
でもね、
もし猛者のルールに対して違和感を感じたときに、
それを飲み込んで、「大丈夫、大丈夫」と無かったとにするのは
もったいない!と思うのです。
なぜか。
子育ての時間はあなただけのものだからです。
あなたは親になった時点で、子育てワールドに、一つの城を築いたのです。
猛者どもに奪われてなるものですか!
あなたは一国一城の主なのです。
子どもは笑っている?
私は心地よく過ごせている?
生活を回すために犠牲にしているものが大き過ぎやしない?
こんな風に、毎日、毎日、観察を繰り返せばいいのです。
猛者達の言葉は、あなたが気に入ったところだけを頂いて、ちゃっかりと肥しにすればいいのです。
何でもない日をお祝いできるような、幸せな子育てライフを過ごしたいものです。
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