【アレルギーでもたべられる?】飲食物の味と見た目を変える装置を開発したぞ
チョコレートの味を教えるのはとても難しいという話をどこかで聞いたことがあって、原典はどこにあるのだろうかと思うけれども、それほど興味もわかない。
他人が知らないでいる味覚をどうやって教えたら良いのか。これこれこういう味だよ? と教えてみても、喉頭だから、相手の想像力に任せるしかないし。けっきょく、想像の中でもないものを素材にして想起するという矛盾めいたことになるから、やっぱり困難だ。
アレルギーを持っている人は食べられないものがあって、それを口にしておいしいと思っても、死ぬ程苦しい目に遭うことを知っているので、やっぱり口に出来ない。
その料理がどんな味なのかわからないし、誰かにどんな味かをきいたところで、結局体験できるわけでもなく。やはり、下にのせて味わってこそなのだけれど。
明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明教授は、飲食物の味と見た目を変える装置を開発した。
この装置は「TTTV2(Transform The Taste and Visual appearance)」と呼ばれ、かつて開発した「味わうテレビTTTV」を発展させたモノ。基本五味や辛みなどを感じさせる液体を混ぜて噴霧する。
噴霧する対象は飲食物でテレビで放映された際は牛乳をカニクリームコロッケの味に変えて見せた。
これは味を変えるだけなので、アレルギーを持つ人も食べることが出来る。甲殻アレルギーを持っているひともカニクリームコロッケの味を知ることが出来るのだ。
サンプルではちらし寿司の見た目と味を変えた白米や、ベニテングダケの見た目と味に買えたエリンギがある。ベニテングダケの味は知らないし、食べたら中毒になってしまうから、とても食べられない。
しかし、味の再現を出来るなら、毒キノコの味も知ることが出来るし、ふぐの卵巣の味も再現できるかな。白子は食べられるけれど、卵巣は毒。でも、好事家はぬか漬けにして食べるらしい。少なくとも2年以上はつけないと毒が抜けないとか…?