【MRIで嘘を見抜け】脳スキャンで脳内思考を読み取るぞ
嘘発見器というのはかなり昔から存在していたわけで、心拍数の増加や発汗などを目安に、被験者が動揺して嘘をついているかを見極める方法。
でも、世の中には平気で嘘をつける人もいれば、自分自身をだませる人だっている。なので、嘘発見器もそれほど出番があるわけじゃ無い。精度が高ければ、自白に頼った尋問が今でも行われていないわけで。
最近はおもちゃでも嘘発見器があって、電気抵抗の変化で信号を発する方式みたい。
昔テレビで見たのは嘘発見器をつないで、全ての質問にいいえと強制的に答えさせるというもの。なるほど、自分はつきたくない嘘もつくことで、意図的に動揺を誘導させると言うことか。
テキサス大学オースティン校の研究で、脳をスキャンして脳内の思考を読み取るアルゴリズムを開発した。
かつての思考を読み取る技術は、人間の脳を奥深くに電極を差し込むことで行ってきたが、今回の技術は脳スキャンによるfMRIを読み取ることで可能にした。
fMRIとは「機能的磁気共鳴画像法」といって、MRI(磁気共鳴画像)を用いて生体の脳や脊髄を撮像し、脳活動と相関するMRI信号の変動を非侵襲的に計測する技術。なにを言っているかわからないが、頭を刺さなくても脳の中身が見える。
まだ、査読されていない新しい研究では、20代と30代の女性と男性2人の脳をスキャンした。これらのスキャンデータを「デコーダ」というコンピュータアルゴリズムに送って、オーディオのパターンと記録された脳活動のパターンと比較した。そこで、脳の活動を元に聞いていた内容を再現した。
アルゴリズムによりfMRIに記録された脳活動のパターンは、オーディオのパターンとかなりよく似ていた。なお、オーディオのパターンはポッドキャストやラジオ番組であったという。
このfMRIを読み取ることで、頭の思考が読み込めたと言うことは、ポッドキャストを聞いていること以外に、想像していることも映像化が出来るかもしれない。
もしかしたら、嘘発見器としての新しい技術革新になるかもしれないけれど、もっと身近に喉の手まで出かかっているものをハッキリさせられたら、とても助かるんだけれど。
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