産業廃棄物から貴金属を回収するぞ
ものは使い捨ての時代からリサイクルする意識に変わりつつあるけれど、未だにリサイクル率はそこまで上がっている様子はないし、やっぱりゴミもおおい。
金属ゴミの回収業者はだいたい、どう、真鍮、電線、ステンレス・アルミ、特殊金属あたりに分別してリサイクルするみたいだけど、どこまで分別しているものだろう。
未来少年コナンでは世界大戦したあとの世界の中で、プラスチックが貴重な資源として、ゴミの中を漁るシーンがあるけれども。
金沢大学理工研究域物質科学系の長谷川博教授、ナノ生命科学研究所の前田勝宏教授らの研究グループは、セルロースを吸着剤として利用し、産業廃棄物から貴金属を選択して、回収できる手法を開発。
貴金属は電子機器や医療機器などの仕様で、需要が増加している。捨てられた産業廃棄物から、貴金属だけを回収するには複雑なプロセスと費用がかかっていた。
今回の研究は銀とパラジウムを選択的に回収する手法を開発したとのこと。
この手法は今までの回収技術と比べて、世界トップの回収量で他の化学成分がたくさん混じっても、影響を受けずに高い効率を出せるという。
で、パラジウムって何。
ジュエリーに詳しい人は知っているようなんだけれど、ゴールドやプラチナの強度を高めるために使われる金属でもある。プラチナみたいに白金の輝きが特徴で、プラチナの代わりにパラジウムで婚約指輪を作ることもあるのだとか。
金と同じように相場価格で買えるらしいので、リサイクル技術でパラジウムの相場に影響はあるだろうか。いや、それはないか。
PCや携帯電話、スマホの中にはレアメタルが使われているので、たくさんの使われなくなった電子機器を集めれば、ちょっとした資源が得られるという話は昔からある。都市鉱山で言うんですけどね。
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