【農薬に依存しない栽培】振動によって害虫の駆除をするぞ

無農薬栽培というのをなんとなくありがたく聞いていたけれども、最近の農家の事情からすると、農薬も進歩をしていてそれほど悪いようにはならなくなってきたらしい。

農薬が悪いと言うことを知るようになったきっかけが「美味しんぼ」だったんだけれど、今読み返してみると農薬は悪しきものとして、情けも容赦もないぶったぎりをしていた。当時はそうだったのかもしれない。

以前に行っていた訪問先の奥さんは有機栽培など、そういった食べ物に健康へのこだわりを持っていて、ある浄水器を設置して、その水にトマトをつけると黄色い液が染み出てきたという。

なんかおかしいなと思って、調べてみるとトマトの中の不溶性成分であるリコピンやカロチンなどの色相成分がアルカリに反応して溶け出したもので、それは農薬の類いでは無かった。

科学的なリテラシーがない人にだまして売りつける業者がいるので、どうしたら良いものかと思っても、すでに買ってしまったものをこれは違うぞって、指摘したところでそういうものは、簡単に心を入れ替えたりしないもので。もし、これがサブスクリプションモデルだったら、すぐに指摘して解約を薦めたかも。

その人はイオン棒にもお金を使っていて、病気の旦那さんに使っていたんだけれど、まあ、自分が見ている範囲ではなにも効果が無かった。

無農薬、有機栽培に越したことは無いんだろうけれど、化学肥料があってこそ、人類の餓死者が大幅に減った事実があるって事も覚えてほしいとは思う。身体に毒が入ったとしても、身近な人が普通に食べ物にありつけていることはそういうものがあるからな訳で。



電気通信大学、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、東北特殊鋼株式会社、宮城県農業・園芸総合研究所、琉球大学、神奈川県農業技術センター、兵庫県立農林水産技術総合センターの研究グループは害虫のコナジラミ類にたいして、振動により防除する技術の特許を取得した。

トマトの栽培施設において、振動発生装置による振動が害虫密度を大幅に減らす防御効果を明らかにした。

しかも、この振動はトマトの受粉を促進させる効果もあったので、生産性の向上もあったというお得な技術。

昆虫は振動に対して、敏感に反応する習性があるので、この技術は他の農林業にも応用が期待されているという。

うまくいけば、化学農薬を使わずに栽培が出来るかもしれない。トマトのような野菜は振動式の防除できそうだけど、畑から生える根菜などは別のアプローチになるかな。


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