【バードストライクを防ごう】ロボットハヤブサが鳥の群れを追い払うぞ

ハッピーフライトって映画をテレビでちょっと眺めていたら、旅客機がある原因で着陸が困難になる危機に見舞われるというお話で、そこから、管制塔や機長や、CAなどの内幕が描かれていくんだけれど、このトラブルの原因がバードストライクというものだった。

バードストライクとは航空機に野鳥の群れが衝突していくものなんだけれど、旅客機もスピードがあるから衝撃がバカにならない。ぶつかったおかげで、センサーが壊れたり、風防が割れることもある。戦闘機の風防も割れた。

さらに怖いのはジェット機のエンジンとして吸気口、エアインテークに吸い込まれてしまうことで、離陸直前の推力が必要な時に詰まらせてしまうと離陸に失敗する事故が起こる。

国際民間航空業界では年間14億ドル以上の損失を被っているという。鳥類を追い払ってはいるけれど、なかなかうまくいかなくて、限定的にしか効果が出ていないとか。


オランダ、フローニンゲン大学やトスカーナ大学他、オランダ空軍の研究者が設計したのは、ハヤブサにそっくりな遠隔走査型飛行ロボット。

バードストライクに逢わないために、小鳥たちが恐れているハヤブサにもしている。

ハヤブサの両翼には2つのプロペラが取り付けられており、内蔵されたエンジンで推進力を得ている。研究者達はハヤブサの飛行パターンを模倣するために、本物のハヤブサの飛行特性を注意深く観察した。

ハヤブサの飛行を再現した結果、鳥を驚かせることが出来た。このハヤブサロボットを野外でテストしたら、70秒程度で半数の鳥が逃げ出し、5分後には野原の空には全くいなくなったという。

コレを3ヶ月おこなったところ、野鳥がこのハヤブサロボットになれることはなく、頻繁に目撃されても怖がって逃げ出した。

本能的に動きで天敵とみているのだろうか、ただの飛行機では恐れないのに、捕食されると思うと逃げてしまうものなのね。

ハヤブサに襲われるよりは、あきらかにバードストライクの方が命の危機が危ういはずなのに。この方法なら、野鳥の被害に困っている日本の農家にも応用が利くかな。トンビのラジコンをどこかで作ってみないか。


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