【世界最速の旅客機が登場】東京シアトル間を4時間半で飛ぶ超音速旅客機を発表したぞ

史上最速の旅客機といえば、「コンコルド」が真っ先に思い浮かぶけれど、なんかずいぶんと過去のようにも感じる。
図鑑やなにやらで、コンコルドの先鋭的なデザインは忘れるはずもなく、すごい飛行機があるのだなと感心していたのだけれど、いろいろと問題点があって、失敗していた。

何よりも「採算が合わなかった」

通常の航空券の10倍も値段が高かったので、ニューヨークーロンドンを往復するとおよそ120万程の料金になってしまうと言う。さすがに高すぎる交通費である。
10倍の航空費を払ってまで、従来の航空機よりも倍の速さで飛ぶ旅客機を乗るメリットがあるのかどうか。ある人もいるだろうけれど、決して多くはないだろう。つまり、顧客のニーズには合っていなかった。

なお、コンコルドは事故を起こしていて、離陸時に墜落していて、そのイメージが払拭できず運航をやめてしまった。でも、コンコルドが事故を起こしたのは1度だけだった。

2003年には全てのコンコルドの前期が退役して運用を終えていたとのこと。科学の粋を集め、ロマンが詰まった夢の機体であったが、時代は必要としていなかった。


航空会社、ブームスーパーソニックは、「OverTureオーバーチュア」という世界最速の旅客機を公開した。

オーバーチュアは東京からシアトルまでなんと4時間半で飛ぶことが出来る。従来の旅客機は9時間なので、およそ2倍の速さ。

世界最大の航空ショーであるファーンボロー国際航空ショーで発表した超音速機はコンコルド以来。コンコルドがファーンボローに登場してから、51年が経っていた。

なお、コンコルドは2003年の11月26日に退役している。実に20年以上も新しい超音速旅客機は出てこなかった。

エンジンは4発搭載、胴体が大きくなっていて輪郭がついている、主翼はガル翼でいかにも安定した飛行を目指した設計。エンジンが4発なのは、騒音が低減されることと航空会社のコストが削減されるという。双発で飛ばすよりも、燃料の消費が軽いんだろうか。

コンコルドはうまくいかなかったけれど、今回のオーバーチュアはうまく軌道に乗るだろうか。どうせお高いんでしょ? そんな懸念があるわけで。

東京からシアトルを往復しても、半日以内で出来てしまう。シアトルでメジャーを観戦して3時間、最短ならぴったり12時間で戻ってこれるわけだ。

なんだかんだで速さを求められている時代だから、コンコルドの時よりは需要があるのではと思う。ただ、仕事はリモートワークで事足りるようになってきたから、現地に行く必要性は下がっているかもしれないけれど。


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