【VRで麻酔量を減らす】手術中にVRを見せることで鎮静剤を減らすことができたぞ
ツービートこと、ビートたけしとビートきよしの漫才で歯が痛くなったら、目に針を刺すといいというネタがあった。どうしてだと聞くと目の痛みで歯の痛さを忘れるからだという。
どうやら、痛覚は1カ所でしか感じることが出来ないようで、1カ所で強い痛みがあると他の痛みがあるであろう場所には痛覚を感じないように出来ているらしい。
そんなことは無いんじゃないかなと思うけれど、思い込みで痛みを和らげることは出来るそうな。
それは訓練次第で、自分が痛いと思っているのを他人だと思ってみろと、つまり自分を俯瞰するつもりで自分を眺めていれば、痛みを持っても動けるようになるという。
結局、気分次第で脳は痛みをどうにかしてくれるらしい。
アメリカ、ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターの研究チームは手術中の患者にVRを見せることで鎮静剤の投与量を減らせることを発表。
手首が痛くなったり、しびれたりする手根管症候群や関節が変形する変形性関節症などの症状が増加しており、アメリカでは毎年50万件以上の手術を行っている。
通常はこの手術をする際に局部麻酔を行い痛みをブロック。そして、手術中は麻酔管理を行っている。処置中に患者が眠気を感じないようにし、なるべく指示に応えられる程度の目を覚ましてもらう程に保つ。過度の鎮静は低血圧、上気道閉塞、脳卒中、心臓発作、呼吸不全などを起こす可能性がある。
過剰な鎮静リスクを軽減するための新しい試みとして、手術中に患者にはVRに没入させたところ、鎮静剤の投与量が大幅に減少した。
VRの映像は牧草地や森、山の山頂などリラクゼーションと静けさを促進するように設計された環境を見せた。
手術室は緊張するものだし、何かで気を紛らわせたら、劇的に麻酔の効果も変わるようだ。
自身のメンタルケアのために、VRヘッドマウントディスプレイからリラクゼーション映像を再生する習慣が出来るかな。すでにリラクゼーション音源というのも存在しているし、刺激も多いし、嫌なことばかり目にする世間だから、きっと需要が出来るだろうと思うけれど。