脳トレで幻肢痛を減弱

幻肢痛というものがあって、手足を失った人は失った部分に感覚が残っていて痛みが出たりする。

昔から使われていたのが鏡を見ることで自分の失った部分があることを脳に誤解させて、痛みを軽減させていく方法。

それで思い出すのが、漫画のシグルイで主人公の藤木源之助が伊良子清玄の無明逆流れの太刀に左腕を切られてしまい、道場も取り潰し。

腕を失って幻肢痛に苦しむ源之助が桶にためた水に映る自分を見て、痛みを和らげようとする。


大阪大学の研究グループが、幻肢痛患者の脳信号を介してうごかす仮想的な幻肢を実現して、これを動かす訓練をおこなったところ、5日間にわたって痛みを減弱することに成功。

映像で写る仮想の腕が、脳信号で送ることで動くように設計して、映像から仮想義手が動くように訓練。

つまり仮想空間でも鏡療法のように効果を上げることができたわけ。

ちなみに被験者のうち鏡療法と仮想映像と比較してみたら、仮想映像の方が広く結果が出たそうな。

幻肢痛は脳が痛みを作っているから、いかに脳をだますかが重要なので、映像を見て想像力が現実味を補完できれば、効果が出るんじゃないかなと考える。

このやり方がもっと小型にできれば、VRゴーグルに欠損箇所にセンサーをつけることでもっと訓練がはかどるのでは。

例えば、オープンワールドRPGみたいな仮想世界で遊ぶだけでも、効果が出せるのではないかと。

そういう感度のいいデバイスが作れたら、腕をなくした人たちでも同じように成果を出せる。

リモートワークならぬバーチャルワークスペースで健常者と同じように作業したり遊ぶことができたらと考えると幻肢痛の減弱の他にも可能性の伸びしろを感じるよ。うん。

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