【しゃべらなくてもAIが読み取る】脳活動からどんな言語でも読み取る技術を開発したぞ

口に出さなきゃ伝えられない思いもあるとは言うけれども、今は科学の力で、意思疎通の手段はどんどん出来つつある。

動けなくなってしまった人に電極をさしてツイートに成功したニュースもあり、まだまだ一般化するには時間がかかりそうだけれど、着実にコミュニケーションの手段は自分らが思っていた以上に進化している。

あと10年経ったら、SNSやネットの付き合い方ががらりと変わってしまうのか。もう、キーボードを使わない時代が来るとか。


アメリカ「Meta AI」社は脳活動や脳波を測定することで、音声や単語を認識できるAIを開発した。

毎年世界中で6900万人以上が外傷性脳損傷のために音声、タイピング、ジェスチャーによるコミュニケーションが出来なくなっている。今回の技術はこれらの人たちの生活を劇的に変える可能性がある。

この開発にはAIに、被験者に特定の音声を聞かせて、観測された脳活動の53言語から5万6000時間のデータを教材にした。

学習を繰り返すことでニューラルネットワークはどんどん優秀になっていき、正しい判断が出来るような脳を擬似的に作ることが出来た。

そして、169人の被験者に「不思議の国のアリス」や「老人と海」などの物語や文章を読んでもらい、脳活動を測定する。

AIは被験者から測定した3秒間の脳活動のデータを受け取って、被験者が聞いていた音声を当てるためにいくつか候補を挙げてもらう。

すると、AIが測定した上位10位に正解の音声が含まれている確率が73%となった。もう少し精度が必要だろうけれど、初めて行ったにしてはかなり上出来では無いだろうか。

この技術が一般化されれば、しゃべられない人も言語野がおかしくなって、うまくしゃべれない人だって、相手に伝えることが出来るようになる。

全く動けないのに意識がある人もコミュニケーションが取れるようになるだろう。

これはすごく用途が広いわけで、場合によっては容疑者の自白を引き出せるかもしれないかも。頭の中でしゃべっていることを拾えるかもしれないわけで、口に出さなくても頭の中でしゃべっていることが往々にあるわけだから。

最近は音声入力ソフトも優秀になっているけれども、いずれは声に出さなくてもタイピングできるようになるのも、数年先には実現しているかも。


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