白い引導

昔マンナンライフの蒟蒻畑が誤嚥を起こして事故死するって言うんで、厳しいことを言われてしまった過去があったわけだけど、蒟蒻畑よりもモチの方がたくさん死なせていることに目をつぶっているのはどうかと思いました。

やはり、一月一日は特別な日であるから、餅を焼いたり雑煮にしたりして、家族でめでたい食事をするわけで。

モチの固さもあるとは思うけれども、よく噛んでないとやっぱり詰まるものかな。

つきたての餅はとても軟らかいので、飲み込みやすいんだけれども、恐らく大半が食べているであろう市販の切り餅はわりと固いんだ。つきたてはおいしい。


思い出したのが昔、何かのテレビ番組でモチの早食い日本一のおじいさんが出てて、つきたての餅を手慣れた手つきで細く伸ばして準備してたの。

そのおじいさん、スタートと同時その餅をすすりだしたんだけど、それはもう早い早い。ずるずるっと順調に飲み込んでいくんだけど、

「んんっ」

って、おじいちゃんはえずいちゃったんだ。

高齢者で嚥下が弱くなっていると周知されているものだし、何かが起きるとコロリと逝くのが老人。

しかし、目の前でモチの早食い事故死なんて、縁起でもないものを見たくないわけで。周囲は固まったし、見ている自分も息が止った。


この不慮の事故によって、毎年1300人以上が死亡してるんだとか。

白い引導者、恐ろしや。やはり、砂糖と醤油でまぶしたら海苔に巻いて食べるべきである。

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