森林を守れば海の多様性が守れるぞ

地球の温暖化が進んでいるという話で、海が暖かくなって、回遊魚の生息海域が変わってきているとか、絶滅の危機があるとかないとか。

そういえば、熱海の土砂崩れはどうなったんだろう。もうだいたいは通れるようになっているだろうけれど、こわれてしまったところはそう簡単にはと思う。一時期、崩れた場所に太陽光発電の太陽電池パネルがあって、過ぎた開発が土砂崩れを起こしたのだと声が上がったこともあったけれど、さして因果関係はそれほど無かったよと言うところで、自分の記憶は止まっている。

太陽光発電は割と有望な投資商品らしいんだけれど、旅行で電車に乗ったときに山がはげ山になっていて、太陽光パネルばかりが映る車窓ばかりになるのかな、なんて考えるとちょっとさみしい。

なお、日本の森林全体は国土の7割に及び、2500万ヘクタールあるうちの1000万ヘクタールが人工林で、つまり植樹された林であるという。


京都大学フィールド科学教育研究センターの研究グループは日本財団から研究助成を受け、森林を守ることが海の生物多様性を守ることにつながることを実証した。

日本の沿岸は魚介類の漁獲量が減少を続けていて、中身のないウニやクラゲが大発生するなど、生態系に大きな異変が起きている。北海道大学大学院水産科学研究院や国立環境研究所と共同で、全国22河川の河口域における絶滅危惧魚類の分布を調べ、流域の森林面積率が河口域の絶滅危惧魚種の保全に重要な要因であると明らかにした。

森林の多い豊かな森から流れた川が海につながることで得られる恩恵は科学的にまだわからないことが多くあるという。森林の保水力により、洪水や渇水を和らげたりすることで、生態系を崩さずに済むことなど、推察されている。

森林をこちらの都合で取り除いてしまえば、もしかしたら、もっと大きな何かを失うきっかけを作ってしまうかもしれない。

こういう研究をもっと広く知られるべきだろう。実際、自然は減らされたところでたたり神が襲ってくるなんてことはまずしないわけで、気がつけば、あって当然と思ってたものが無くなっていたりする。それはそれで、えげつない結末だなと思ったり。

こういう地域開発シミュレーターとかあったら面白そうなんだけれど。あるのかな。


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