【石器時代の女性ハンター】道具を使って投げ槍の飛距離を伸ばしていたぞ

先史時代の女性とアトラトル武器:平等な分業の実現

ケント州立大学の考古学者が率いる研究により、アトラトル(槍投げ)が性別による武器の性能差を緩和し、分業を平等にした可能性が示唆されました。

アトラトルの役割を実証

アトラトルは、テコの原理を利用して矢を発射する手持ち道具で、狩猟や戦争に用いられてきました。この研究では、アトラトルが性別による武器の性能差をなくす「イコライザー」として機能することが示されました。

実験と結果

研究チームは、アトラトルと通常のジャベリンを用いた108人による2,160回の武器発射イベントを評価しました。その結果、アトラトルは男女間の投擲武器の速度を均等化することが判明しました。

女性とアトラトルの関連性

この研究からは、アトラトルが導入されることで、性別による分業ではなく協力が促進された可能性が示唆されています。これは、女性がアトラトルを発明した可能性を考える根拠となります。

女性の狩猟活動に対する見方の変化

最近の研究や実験から、女性が狩猟に積極的に参加し、成功を収めていた可能性が高まっています。この研究は、古代の女性が狩猟において重要な役割を果たしていた可能性を強調しています。

アトラトルの性能と未来展望

アトラトルは、力の差に関係なく高い性能を発揮する道具であるため、性別による制約が少ないことが示されました。これが、女性がアトラトルを使うことで平等な狩猟活動が実現した可能性を示唆しています。

結論

この研究により、先史時代の女性がアトラトルを活用し、狩猟活動に参加し、性別に関係なく成功を収めた可能性が浮上しました。考古学や実験によって、過去の女性の役割が再評価され、性別による制約を超えた平等な分業が実現したことが示唆されています。

ChatGPTより作成


アトラトルというのは、お玉のような形状していて、お玉の部分に投げ槍の端っこに引っかけたら、先端を対象に向けてお玉を飛ばすように振ると、手投げよりも勢いよく飛ばすことができる。


なお、威力のほどはというと、男子投げ槍の世界記録が96年のチェコのヤン・ゼレズニーが記録した98m48。に対して、アメリカの地方都市で開催されているアトラトルの競技大会では平均的な成人男性が130メートルの離れた1mの的に命中させることができたという。

しかも、日本のテレビの企画でみやぞんが100m先の赤い風船を割ったことがあるとのこと。

つまり、熟練のやり投げ選手よりも、ふつうの男性が少しの訓練でも精度と飛距離を上回ることができる。

以前の記事に女性も79%が狩猟に参加していたということを書いたけれども、アトラトルを使えば、筋力に違いがあっても男性と同じくらいに槍を投げることが可能になる。

アトラトルをうまく使うには、筋力の強さだけではうまくいかないという。てこの原理を利用するので、ある程度の筋力で威力が出せる。

これで、女性が狩猟に積極的に行っていたという可能性が高まってきた。それにしても、アトラトルって、そんなにうまく投げられるのか。マスターキートンという漫画にも、アトラトルが出てきたのを思い出した。あと、穴が空いた石の円盤に棒を差し込んで遠心力で飛ばして当てる武器もあったような。


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