![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167187493/rectangle_large_type_2_3c4a3c680df73ed57b4f7f50fc3567ec.jpeg?width=1200)
【発泡スチロールを食べるワーム?】アフリカのケニアで発泡スチロールを食べるワームを見つけたぞ
環境問題と発泡スチロール
私たちの生活のあちこちで使われている発泡スチロール。軽くて便利ですが、リサイクルが難しく、土に還るには数百年もかかると言われています。この「便利だけど厄介者」扱いされがちな発泡スチロールが、実はワームたちに食べられてしまうという話を聞いたことがありますか?
「え?ワームが発泡スチロールを?」と驚く人もいるかもしれませんが、実際に研究によって明らかになっています。アフリカのケニアに棲息するワームたちは、この人工物を消化し、無害な形に変える能力を持っているようなのです。
ワームの正体
発泡スチロールを食べるワームの正体は、ゴミムシダマシ科の幼虫、レッサーミールワームです。ミールワームは普通、ペットフードや釣りの餌として知られていますが、最近の研究で意外な才能が発見されました。発泡スチロールを食べるだけでなく、その消化プロセスで有害物質を無害なものに変えてしまうのです。
科学者たちは、ミールワームの腸内にいる微生物がこの消化能力のカギを握っていると考えています。微生物たちが発泡スチロールを分解し、エネルギー源として利用する一方で、分解産物は安全な形で排出されるという仕組みです。
環境問題への応用
この発見は、プラスチック汚染の解決に向けた大きな一歩になるかもしれません。例えば、発泡スチロール廃棄物を処理する施設にミールワームを導入すれば、リサイクルや廃棄の問題を大幅に改善できる可能性があります。
ただし、まだ課題も多いです。ミールワームが処理できる発泡スチロールの量は限られており、大規模な廃棄物処理に対応するには技術開発が必要です。また、彼らが他の有害なプラスチックにも対応できるのかという点も、今後の研究課題となっています。
日常生活への影響は?
「ワームが発泡スチロールを食べてくれるなら、もうゴミ分別はしなくていいの?」と考える人もいるかもしれません。でも、それはまだまだ先の話です。現時点では、この研究が私たちの日常生活に大きな影響を与えるわけではありませんが、将来的にはゴミ処理方法が変わるかもしれませんね。
ワームを家で飼うべき?
これを聞いて「じゃあ、自宅でワームを育てればゴミが減るんじゃ?」と思った人もいるかもしれません。でも、ワームたちは適切な環境でなければ健康に生きられませんし、誤った使い方をすると逆に生態系に影響を与える可能性があります。研究者たちは、ワームの力を効率的に活用できるシステムを作るために努力しています。
環境問題会議にて。
「発泡スチロール問題、どうしましょう?」
「ミールワームに任せましょう!」
「でも、ミールワームが飽きたら…?」
「その時は、ミールワームを食べる何かを見つけましょう!」
いいなと思ったら応援しよう!
![parton](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85501560/profile_540188f54a8076d84af3610c23b5e395.png?width=600&crop=1:1,smart)