老化を抑える実験が発表されたぞ
少し前に寿命について書いたことがあるけれども、ハダカデバネズミは活性酸素によってのミトコンドリアのダメージの耐性を持っていたり、ニシオンデンザメは400年生きているとか、500年生きていたハマグリも存在していて、意外と老化しにくい動物ってのはいる。
老化というのは何かの必要性があって、そう設計されているのではという説もあるが、果たして人間にも老化がどう必要であるかどうか。
東京大学医科学研究所の研究グループは新たな老化細胞の純培養法を構築、老化細胞の生存に必要な遺伝子を探索したら、グルタミン代謝に関与するGLS1を見つける。
このGLS1の阻害剤を投与した老齢のマウスは老化細胞が除去されて、加齢現象が改善された。
つまり、老化細胞が除去されたら、筋力が維持され、健康寿命の増進された。これは若返ったといってもいいのでは。
当面は研究段階で、少しずつ大きな動物に代わっていくだろうけれど、この研究分野にはどの国にもニーズがあるだろうから、各方面で研究費がつぎ込まれていくだろう。
いまは腸内細菌に研究費がつぎ込まれていたけれども、つぎはいよいよ老化にたいしての研究が進んでいくかもしれない。
ただ、元気な老人が増えてしまうのも考え物になるかな。政治においては票田の組織票が代わらないから、高齢者優先の政権になったら、それはそれで困る。
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