コミケの戦利品を紹介していく2 C103
一日目の朝はそれほど気温が低くなく、今までの冬コミと比べてかなり過ごしやすい陽気でした。今日のために白金カイロを2つ上着に忍ばせていたのですが、その厚さがかえって気持ち悪さを誘発してしまい、ファスナーを開けて、熱気を逃がすことに。買い物が終わった後もどうにも暑かったので、1度上着を脱いで外気に身体を冷ました後で着直しました。地味に汗を掻いていました。
年の初めにまさかの大地震。こうして災害救助に今も働いている自衛隊は害獣駆除もやるし、いろいろやってくれる。今回は援農をテーマにした調査記録。
形式上、援農をする自衛隊はあくまで「隊員のボランティア」活動であるとされているそうな。
自衛隊の民事活動の1つとされ、筆者が確認した最初の援農は1953年のとのこと。援農風景の写真はあるけれど、場所は不明だった。
そもそも、援農がされるようになったのは、戦争により働き手を大きく失ってしまった農家の窮状を見かねた上官が、田植えや稲刈りの農繁期に手伝ったことで、評判が広がり要請が相次いだという。
しかし、この時期は高度経済成長期だったので、農村人口が年に吸収されてしまい人手がまるで足りなかった。そこから冷害と春期の農作業も重なり、農繁期には深刻な労働力不足に陥る。北海道では例年2万人から2万5千人規模の自衛隊による援農が行われていたが、このときは7万5千人を要請していた。
なんやかんやあって、大戦で失った働き手を自衛隊が形式的なボランティア活動により、国民が口にする食料の生産を支えてきてたわけだ。
今はお互いの都合がかみ合わなくなり、援農は必要ではなくなってきたそうな。農家でも機械化が進んできたため、マンパワーが必要とされなくなった。
なにかと暴力装置は必要ないという意見もたまに聞くけれども、その実は人間が動いているわけで、こうした民事に貢献したエピソードはもっと知られていいと思う。
サークル名が実に趣深いけれども、中身は至極真面目に旅客飛行船の歴史を書き綴っている。
その昔、まだ子供の時に飛行船を見たときはその大きさに魅入られたこともあり、その機体が小さくなるまで見届けていたものだった。乗れることはかなわないだろうと漠然と思っていて、今も乗ったことはないし、最近は飛行船自体も見かけていないので、乗れる機会は限りなく小さいだろう。
学生の頃に社会歴史の教科書から見たヒンデンブルク号の爆発事故の写真はとてもショッキングで、まるで映画のワンシーン用にしか思えず、現実に起きたように感じなかった。
このシーンがまるで特撮か何かのワンシーンだと思ってしまうほどにすさまじい。ウィキペディアでは炎上し、瞬く間に機体が全焼し骨組みまで潰れてしまうところまでみられる。この爆発の原因は水素を使って浮かせていたということであり、理科の実験でもおなじみ水素はとても燃える。なぜ水素を使っていたのかというと、アメリカのヘリウム禁輸措置であったことで水素を使わざる得なかった。
だったら、飛ばさなきゃいいじゃんといえるのが平時の我々の感覚。当時はヒンデンブルクはプロパガンダにも利用されており、どうしても飛ばさざる得なかったという理由があったそうな。
もとはC98に向けて書いていたものが、コロナウィルスの蔓延によって、中止になってしまい、オンラインで頒布していたものを紙書籍で今回の頒布した経緯。
飛行船はその大きさに圧倒されるものの、積載量が少なく天候にも左右されてしまい、さらにその大きさ故に場所を選ぶために、あまり長く活躍することがなかった。本文の方では硬式飛行船の活躍は望めないと書かれているが、それは当時の情報で、最近になってアメリカの企業が硬式飛行船を復活させたという。
文面にはそれほどまでに飛行船に対する熱量を感じる。飛行船はもはやロマンの代物だけれど、そんなロマンにやっぱり人は惹かれるものであって。
Twitterが成人向けのセンシティブ判定を厳しくし始めた頃、シャドウバンというワードを何かと目にするようになった。シャドウバンとはアカウントの凍結はされていないものの、他のユーザーのタイムラインに表示されなくなってしまう措置。コレは通告無しにいつの間にかされているので、まるで気がつかないこともよくある。なので、おかしいなと思ったら有志が制作したシャドウバンチェッカーで自分のアカウントを確かめるしかない。
シャドウバンにされてしまう主な事例として、成人向けのコンテンツを販売しているリンクをつけたり、エッチな画像を載せたりしていると、そのような措置を執られてしまうようで、この本は自力でシャドウバンから抜け出した主なノウハウを記したものになっている。
自分がフォローしている絵師さんがシャドウバンされていたりして、Twitterというインフラを用いて宣伝活動をしている人にとっては死活問題でもある。明確な基準は明記されていないので、先人の足跡をたどる。
TwitterことXは収益モデルが未だ安定してないようで、広告主である企業には機嫌を損ねてもらいたくない。そういう資本を持つものはやっぱり強くて、恨むべきはイーロンではなく、金を出す資本家なのだろうと思う。マスターカードが成人向けコンテンツとの取引を中止した経緯もあり、Xとしてもなるべく決済カードが制限されてしまうのもよろしくない。マスターカードの指図という証拠もないけれども、そういった成人向けコンテンツを始めとする、気に入らない表現を拒絶する大きな力があると言っていいだろう。
我々か弱き者は、それでもあがいてく。SNSという監視社会のなかで生き抜いていく知恵と技術をつねに探っていかなければならないだろう。
朝ドラや大河ドラマは歴史の資料から、その時代の舞台を作り上げていくけれども、おそらく抜けていたものがたくさんあるんだろうと思う。
考現学と言うものがあって、生活の変容をありのままに記録し研究するものがある。いまなら、情報過多なくらいに情報誌があるので、今の記録を正しく保存できたなら、遠い未来にこの時代の生活をある程度は復元できるだろう。まあ、デジタルアーカイブほか、紙のメディアがしかと保存してあれば。
そういった今の時代の記録は誰がやっているのか、殆どの人は興味が無いけれど、だいたい自分が好きだからと言う好奇心で大業を成し遂げる。
都内、八王子、横浜近辺を中心に見かける黄色い看板が印象的なきぬた歯科の看板は、車で移動していると1度は目にしているだろう。なぜ、これほどにシンプルな看板なのか。クリニック系の看板は何かと条件要項があるそうで、インパクトだけで勝負するようなデザインになってしまうと言う。
きぬた歯科の看板はそれはもう至る所に存在していて、看板の広告料も相当な額になっているはずだが、歯科病院の業績も悪くない様子。やはり、宣伝はつよい。沢山の人が目にすれば、誰かが引っかかる。数は力だ。ここまで大胆にできる人はそういない。コレに準ずるように同じような看板を立てる人もじわじわ見かけるようになった。
もしも、仮想現実で作られたこの時代の日本を再現しようと余所の国がやり出したら、至る所にきぬた歯科の看板が立ちまくっていると言うこともあり得るだろう。「オレを信じろ!」そんなワードがデカく書かれている。この男は誰だ? プレイヤーはそういう疑問を持ち、きっと偉大な指導者だったと思われるに違いない。
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