【海外でも共通の結果】感情をコントロールできない人は陰謀論を信じやすかったぞ

こんどこそ、今年でようやく治まるんじゃないかと思っているけれども、去年も同じように思っていたから、半分半分で構えている今日この頃。
といっても、未だにマスクは外す人はそれほどいないし、自分は花粉症だから、あと一月は外さないだろう。

フェイスブックで、近しい人間が陰謀論めいたことに染まっていて、元々政府のやり方を逆張りよろしく、出典の不明な記事を引用してミスリードを誘う個人ブログを引き合いに出して、政府のすることは悪事だと断じている。

割と理性的な人だったと思っていたけれども、そういう人ほど陰謀論を信じている傾向にあると経験則で思っている。自分なりに考えて、何事も疑う姿勢になるスタンスは間違っていないけれども、わかりやすくてショッキングなストーリーに飛びついて、それを信じてしまっているのではないかと思ってしまう。


アメリカ、イギリス、ポーランドで行われた研究で、感情調節がうまくできな人ほど、陰謀論的信念を指示する可能性が高いことを発見した。

感情調節とは、自分の感情に気づき、受け入れ、理解することで感情をコントロールするための適切な戦略を用いること。否定的な感情を経験しても衝動を抑え、個人の目標に沿った行動を取ることができるようになること。

学者達は陰謀信仰には不安などの感情的な裏付けがあると主張してきた。最近の研究では、不可実性やストレスの感情などの回避的な経験だけでなく、これらの逆境にどう対処するかで、陰謀論を信じることによって役割を果たすことを示したという。

具体的にはストレスに対する不適応な対処がより高い陰謀信念と関連していることを実証した。

研究チームは391人の米国人参加者を用意して、参加者は「国家元首の持つ権力は世界政治を本当に支配している無名の小グループが存在する」といった項目を含む質問を含めたアンケートに答えてもらった。

またそれに合わせて、感情制御の困難尺度を作成し、「動揺するとそのように感じる自分にイライラする」「動揺すると気分がよくなるまで時間がかかる」「動揺すると、自分が恥ずかしくなる」などの記述に同意する度合い補報告してもらった。

この感情調節障害のレベルが高い人ほど、陰謀論的信念を指示する可能性が高いことを発見した。そこから、411人のイギリス人参加者を用意して、この結果を再現した。

社会的保守性、経済的保守性、年齢、性別を考慮した後でも、結果は変わらなかった。

今度は558人のポーランド人を用意して、「ジェンダーはキリスト教の伝統を破壊するために作られた」「ワクチンは人を追跡するためのマイクロチップが入っている」「気候変動はデマ」など、特定の陰謀をどの程度信じているかを尋ねた。

すると、これまでの研究と同様に感情調節障害が高い人は4つの陰謀説を信じることを傾向があることを発見した。

なお、これらは相関関係を検証しただけで、直接因果関係があることを示したものではない。

ただ、こういうことで自分と考えが違う人に距離を置くのは、あまりよろしくなく、分断を招いてしまうきっかけにもなってしまう。他人に考えを強要されてしまう、してしまうのはもってのほかである。相手のためを思ってと説得しようと発信するのは正直勧められなくて、素人並みの説得力に距離を置かれたら、簡単に戻ってこられないだろう。

感情を制御しきれないというのもそれは1つ個性のうちだから。そういったパーソナリティを雑に遠ざけるのはやっぱり人生においても、もったいないなとも思うわけで。


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