【ドローンをレーザーで給電】レーザー充電システムでドローンを24時間駆動させるぞ
ドローンにいろんな可能性が見られるようになって、様々なシーンでドローンが活躍しているはずなんだけれど、実際動いているところをあんまり見たことがない。
個人でできることといったら、空撮とか競技性のあるゲームなどになるんだろうけれど、宅配できるドローンはまだまだ出てきそうにないし。
人の頭の上を飛ばすことがまず課題になっていて、例えば僻地などの建築をするという構想はすでにある。ミツバチの巣を作るように素材を積み上げて構造物を製造していく。
ドローンに弱点があるとしたら、バッテリー駆動ということで、長時間飛行することがなかなか難しい。物理的にバッテリーを増やさなくてはならないし、容量を増やすためには機体の重量がどんどんおもくなる。かといって、電力プラグをつなげたままにするのもナンセンスな話。エヴァンゲリオンでもあるまいし。
中国、襄陽にあるノースウェスタン工科大学の研究者たちは、以上の適応型ターゲット追跡レーザーで電力を供給する充電システムにより、着陸の必要がないドローンを開発した。
このシステムはドローンの底面にある光電変換器を用いて、レーザーからエネルギーを取り込む。この種のシステムは効率があまりよくないが、ワイヤレスで電力を送るという点では優れた方法。レーザーの種類にもよるけれど、レーザーの効率は送信側が50-85%で受信側は50%程度のエネルギーの損失がある可能性がある。
しかし、電気代も安く監視ドローンが停止することがなければ、エネルギーの損失は目を瞑れる。
ワシントンに拠点を置くPowerLight社は2012年に同じようにドローン用ワイヤレス充電システムのデモを行い、風洞の中で大型ドローンを48時間稼働させ、屋外ではロッキードマーティン社のストーカードローンが最大で600mの距離から給電をすることができた。
レーザーシステムの長距離性能は、高高度のドローン運用への扉を開く可能性があることを示唆している。ただし、課題があって天候に左右される可能性があるし、上空にレーザーを放つために規制当局からの反発も予想されている。
軍事的な用途は別として、バッテリーの容量と航続距離が問題であった電力消費の大きいeVTOLの運用に影響をどのように与えていくか。都市部での運用はまだまだ難しいけれど、ワイヤレス給電ドローンがどんなシーンで現れるだろう。できるとしたら、やっぱり監視ドローンかな。屋内の見守りカメラが24時間稼働できるとしたら、これはすごい。たとえば、自宅の自慢の庭園を24時間ドローンカメラでライブ配信できたらちょっと楽しいかもね。
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