【ぐねぐね曲がるバッテリー】液体金属で伸びるリチウムイオンバッテリーを実現したぞ
バッテリーという言葉は、車に乗らない人も、野球を知らない人もこの単語だけは知ってる人が多くいるわけで、バッテリーと言えばまずは電池。あとはピッチャーとキャッチャーのコンビ。
もともとはラテン語のbattureが語源で、打つ、叩く、攻撃するの意味があり、それが派生して大砲、砲台、砲兵という意味に変わったという。
つまり砲兵がピッチャーのことになり、キャッチャーもついになってバッテリーと呼ぶようになったんだとか。
あと、「一組のもの」と言う意味があって、2個以上のセルを一組とするものの意味で電池のことをバッテリーと呼んでいたという説。
そんなことを知らなくてもバッテリーを使っているわけだけれど、スマホの中身はバッテリパックで半分以上埋まっている。物理的にそれくらいの大きさでないと、一般的な使用に耐えられないから。大きさはともかくとして、フレキシブルに形を変えられたら、スマホはもっと四角い形から飛び出せるのではないか。
横浜国立大学の研究グループは、液体金属による伸縮可能なガスバリアフィルムを実現した。この開発したフィルムなら、バッテリーパッケージに用いることで、大気中でも動作可能でしかも伸びるリチウムイオンバッテリーが実現する。
従来のストレッチャブルバッテリーはゴム材料を使っていたけれど、ゴム材料は酸素ガスや水分に対して高い透過性を持っている。そのために、リチウムイオンバッテリーは劣化してしまい、大気中で使うことが難しかった。この研究はポリウレタンゴムに液体金属をコートすることで、高いガス・バリア性をつけることが出来た。
つまり、このコーティング技術があれば、よく曲がって、長持ちするリチウムイオンバッテリーが作れることが出来る。
出来そうでうまく出来なかった曲がるリチウムイオンバッテリーができれば、よりバッテリーが長持ちするウェアラブルデバイスも出来るだろう。バッテリーの重さは仕方ないとして、デザイン性のあるデバイスの要求にも答えられるだろうし、ちょっとかっこいいものができたりしないかな。
率直にあんまりかっこいいデバイスは見かけてないから。