【振動で動くカメラ】水中で画像や音を伝えるワイヤレスカメラを開発したぞ
深海の調査は火星よりも進んでいないという話をどこかで聞いたことがあって、地球にもまだ塗りつぶされていない場所がこんなにもあったのかとちょっと驚いた。
シヴィライゼーションというゲームでは、初めて世界一周するとちょっとボーナスがもらえたりする。地球が、この世界が球体で一回りできると言うことを初めて理解した人間はどんな衝撃を受けただろう。
地球にもまだヒトが簡単に踏み入れない深海にまだ知らないものがたくさんあるのだと思うと、自分はまだまだ大きな世界に無知の中の無知にもがき生きているだけなんだなと思い知ってしまう。
日本の領海にメタンハイドレートがあるけれど、あれを掘削できるのはいつの日か。
アメリカ、マサチューセッツ工科大学の研究グループは、音だけで発電しデータ送信も行えるワイヤレスの水中カメラを開発した。
科学者は地球の海の95%以上が観測されたことがないと推定しているという。これは、月の裏側や火星の表面よりも地球の海の観測の方が少ないとのこと。
調査船から水中カメラをつなぐことで電源を通して、長時間電力を供給するコストは広範囲な海底調査をするためには大きな課題になっていた。
今回の開発したカメラは従来の海底カメラよりも約100000倍のエネルギー効率の高いバッテリー不要のワイヤレスカメラを開発。このデバイスは暗い水中環境でもカラー写真を撮影し、ワイヤレスで画像データを送信できる。
このカメラは水の中を伝わる音波の振動エネルギーを電気エネルギーに変換し、画像や通信機器に電力を供給する。電源を必要としないため、何週間も稼働させることが出来るし、海の遠隔地で新種を見つけることだって難しくないだろう。とどのつまり、どれだけ観測時間を延ばしていけるかがチャンスに直結しているから。
どうやって動いているのかというと、外側に配置してある圧電材料で作られたトランスデューサーがエネルギーを取得する。圧電材料は振動があると電気信号を生成する。つまり、水の中に伝わる音波がトランスデューサーに当たるたびに振動すると電気エネルギーに変わる。
海の中は音だらけだ。この中にいれば、動力には事欠かない。
でも、画像や音を送信できるなんて、今の技術はすごいな。
まだ、カメラの距離から40メートル程でしか成功はしてないが、いずれは深海に潜って半永久的に稼働することだって出来るだろう。
そうなったら、一気に海底の観測がガンガン進めるね。もしかしたら、もっとおいしい深海魚に出会えるかもしれない。