【水気があっても外れない絆創膏】超音波で絆創膏の接着力を強化するぞ

少し前のことで、タマネギのスライスでピクルスを作ろうとスライサーでタマネギをおろしていたら、自分の指先もおろしてしまった。

結構スパッと広めに切ってしまったので血が全然止まらなくて困ったのだけれど、勢いが落ちかけた頃にぎゅっと圧迫したまま絆創膏を貼り付けた。

絆創膏を貼り付けたまでは良いけれど、水仕事や風呂に入るとやっぱり絆創膏がふやけてぐちゃぐちゃになるので、張り替えなければならなかった。一応ポリ手袋を使っていたけれど、すぐに蒸れてしまうので長くは使えなかった。結局、水気を避けるように指先に気を遣っていた。

このとき、キズパワーパッドのお世話になったけれども、人間の治癒力というのか指紋も何もかもスッキリなくなった部分が少しずつ端から戻り始めて、ちょっとずつ肉が盛り上がっていった。

指紋は無くなっちゃうのかなと思ったけれど、少しずつしわができはじめている。
今は格闘ゲームでパッドを叩くとちょっと指先がチクッとする。


カナダ、マギル大学機械工学科の研究チームは、医療用接着剤の粘着性を超音波で制御することを発見した。

一般的に包帯や接着剤、ステッカーなどは家庭や診療所で使われる生体接着剤であり、濡れた肌にはうまくくっつかなかった。なので、水仕事やお風呂に入るとどうしても外れやすくなってしまう。

そもそも、接着剤やステッカーがくっつくのは、粘着剤が物体と人体のでこぼこした表面を塞ぐ形で隙間が埋まる。粘着剤が隙間を埋めてくれる限り、分子レベルで表面同士か地下づきあい、吸着力が生まれる。

そこに水分が混じってしまうと粘着剤が弱まってしまい隙間が埋められなくなってしまう。

そこに超音波を当てることで多くの組織の粘着性包帯をとても正確に制御できることがわかって、研究者達は驚きを隠せなかった。

ポリアクリルアミド、ゼラチン、セルロースナノクリスタルなどで作られた専用の粘着剤を開発して、超音波を当ててやると小さな気泡が発生する。この小さなマイクロバブルは皮膚の中にまで浸透し、接着剤の分子を生体組織の中まで押し込んでしまう。浸透する分子が普通の絆創膏よりもずっと奥に入るので、従来のものよりも接着度が段違いだ。

ラットを使った実験では、生体組織に適合することが出来た。絆創膏として使えるなら、皮膚に浸透する薬液にもこれが役に立つだろう。

皮膚に貼る薬液パッチや、湿布にもなるし、外科手術などの組織修復にも応用が利くはず。細い血管なら、これで塞ぐことが出来るかもしれないね。血管修復するパッチならすでにあるけどね。

身近なところだと、キズパワーパッドがこういう触媒になれば、より創傷治療がやりやすくなるんじゃないかな。ただ、超音波機を用意してないと出来ないんだけど。


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