【熱帯夜が電気を作る】夜の放射熱でソーラー発電を開発してるぞ

そろそろ、夏の足音が聞こえてきそうで、薄着になるタイミングをそれとなく計っている昨今。

熱帯夜が来ると思うとちょっと気分が沈む。熱くて起きてしまうのはやっぱりしんどい。最近はエアコンをかけて寝ているので、比較的快適ではあるけれども、エアコンが無かった時は扇風機をかけていた。

扇風機をかけて寝ていると、脱水症状を起こして最悪死に至ると言うことを後に知るのだけれど、風を浴びて涼しい感覚がないと寝付けなかった。

さらに熱すぎてどうにもならなかった時は敷き布団にスプレーを使ってまんべんなく湿らした。今思うとあれは汗と一緒に細菌も増やしてしまって、匂いがついてしまう悪手だったんじゃないかと思う。

こうして、エアコンを使って快適に過ごしているのだけれど、みんながみんなエアコンを使っているので、この時期は外が暖かいこともある。いや、熱い。原因は我々にある。でも、止めるわけもなく。反省するわけもなく。


オーストラリアのニューサウスウェールズ大学の研究チームは夜間の発電機の開発をしている。なんの発電かというと、熱帯夜の放射熱を利用する。

太陽が沈んだ後、建物などに溜まった熱は放射をはじめ、夜のうちに冷えていく。この現象を暗視ゴーグルでのぞくと、建物全体に赤外線が放たれており、都会は未だに熱を帯びている状態が一目でわかる。

このエネルギーを熱放射ダイオードが電気に換えてくれる。

今のままでは太陽光パネルの10分の1程度しか変換できない。これでは、まだ全然役に立たない。
ただし、電気を作ることが出来た。それだけで大きな一歩なのだ。

将来的には熱変換率の向上した熱放射ダイオードが開発されれば、体温でも発電が出来ることも理論的に可能になる。体温で発電が出来るなら、ペースメーカーはほぼ永久機関で稼働することが出来る。

手段はいくつかあった方がいい。いつかはバッテリーを手放す日がやってくるかな。自分の身近に装着するウェアラブルデバイスは充電不要になる日も案外遠くないかも。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?