太陽エネルギーを保存できる液体が開発される

太陽のエネルギーを動力にして、暮らしのエネルギーにしているのは当然の事実なんだけど、太陽が永久的にエネルギーを送ってくれるからで、昔の人が太陽を神のようにあがめていたというのも、当然のこと。

太陽はこちらの気持ちを知るよしもなく燦々(さんさん)とエネルギーを送ってくれるのだけれど、自分たちが積極的に太陽のエネルギーをもらおうとすると、未だに効率が悪かったりする。

太陽光パネルで電力を得て、生活電力の足しにしているところはある。しかし、太陽光発電はちょっと広い土地が必要だし、一家に一台の太陽光パネルも、一家をまかなえるほど電力を作れるわけではない。

なお、この太陽光パネルの効率ってあまり高くなくて、材質にもよるけれど、変換効率はせいぜい20%程度である。現状最も効率が高い結晶シリコン系太陽電池でも理論値は29%とのこと。

なので、太陽の恩恵をもう少しいただきたいけれど、まだ技術が追いつかない。人工衛星型マイクロ発電所でも建造したらどうだろうか。宇宙で効率のいい太陽光発電をして、マイクロ波で地上に送るという方法。まだどこも建造してないのでゲームの世界しかない。


スウェーデンのチャルマース工科大学の研究グループが太陽エネルギーを貯蔵できる分子を開発。炭素、水素、窒素から構成されているこの分子は太陽光に当たるとエネルギーの豊富な異性体に変化するという性質を持っている。

パラボラアンテナの様に凹面鏡の部分で、この液体に太陽の熱を与えておいて、あるフィルターを通してやると20度の液体が83度まで上がった。紅茶を入れることができるぞ。

しかも、この異性体はエネルギーを18年間保存できるとのこと。

太陽エネルギーを蓄えて、夜や寒い冬に活用する。エアコンやファンヒーターで寒い冬の電気代もこれがあれば、節約ができるかもしれない(製造コストは見てない)。

いずれ、来るかもしれない氷河期の時代にこの分子が人類を救ってくれる可能性は十分ある。

空に太陽がある限り。

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